ラグタイム曲
●AM I BLUE? (1929)
words by GRANT CLARKE
music by HARRY AKST
Alan Crosland監督の映画『ON WITH THE SHOW』の中の曲。
黒人初のスーパー・スターEthel Watersの素晴らしい歌唱が最も印象的。
この映画は後に『FORTY−SECOND STREET』としてリメイクされる。
スロー・バラードだが、歌詞はとても情熱的。
ヴァースも魅力的で、脆き女の嘆きとして非常に感情高まる曲。
●12TH STREET RAG by Euday L. Bowman(1914?、1915、1917?)
邦題は『12番街のラグ』、同タイトル映画の主題歌。
カンザス・シティーに実在する道でその通りには質屋が異様に多い。
Bowmanはネオンライトの3つのボールをヒントに
三連譜が連なるメロディーを思い付いたとか。
歌詞は彼自身がカンザスで体験したことを元に書かれており
彼の作品の中でも最大のヒット・ソングとなった。
初めは曲自体が複雑過ぎて、3本の手を持つピアニストでないと
演奏不可能と言われていたが、曲を何とか再アレンジして、
最終的にはJenkins Music Corp.に譜面を売ることができた。
早口言葉のような長い歌詞がとにかく明るく愉快です。
●ST.LOUIS BLUES by William Christopher Handy(1914)
有名なブルースで最初は『the jazzman’s Hamlet』と呼ばれていた。
12バー・ブルースに途中ハバネラ風リズム、
SPANISH TINGEが挿入されまた元に戻る。
複雑な曲構成自体はラグタイムに非常に近く、
伝統的な黒人霊歌のメロディーとラグタイム・シンコペーションが
融合されたような作りになっている。
歌詞は実際に沢山存在しているが、
一番の聴かせどころは曲の頭からハバネラ展開部にあると思う。
●MY BLUE HEAVEN (1927)
words by George Whiting
music by Walter Donaldson
邦題は『私の青空』で、日本で初めてレコーディングされた
ジャズ・ソングとして有名である。
明るく朗らかな内容のハッピー・ソング。
●ALEXANDER’S RAGTIME BAND by Irving Berlin(1911)
1910年に Irving Berlinが作った『ALEXANDER AND HIS CLARINET』が
全くヒットしなかったので、アメリカ民謡『スワニー河』の旋律に
シンコペーションを加えて別のメロディーにしたところ
これが庶民に大受け、即人々の心を射止めることに成功した。
ALEXANDERは実在したバンドの指揮者。
『人種のるつぼ』アメリカ国民を統一させた歌が
この曲であったと言っても過言ではないくらい
人種、肌の色、出身地を問わずアメリカ国民を統一し、
多くの若者たちを難なく出兵させ、戦争へ行かせた。
『ラッパの音色を聴いたら、戦争に行きたくなっちゃう』
とこの曲の歌詞にまで挿入されている
このフレーズの力はとにかく凄かったようだ。
●HAPPY BIRTHDAY(マリリン・モンロー風&ディキシー)
ケネディー大統領の誕生日を祝った際のマリリン風に
この曲を歌うのが大好きです。
それでも、1フレーズ歌うと途中から
ノリノリのディキシー・スタイルに・・・
お誕生日の方は是非、リクエストを!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:09/02 20:18 最終更新日:09/02 20:18
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