旧香港上海銀行長崎支店記念館の謎
先日演奏しました長崎の旧香港上海銀行長崎支店記念館は
略して『ほんしゃん』ですが、
正式文化財名称は『国指定重要文化財旧香港上海銀行長崎支店記念館』、
所在地は長崎市松が枝町4番27号です。
敷地面積は550平方メートル、延床面積は1,093平方メートル、
アクセスもよく、大浦天主堂下電停(バス停)から徒歩約3分、
グラバー園入口バス停から徒歩1分と好立地です。。
路面電車が未だ走っているとはちょぴとびっくりしましたが、
異国情緒溢れる街並みはとても素敵です。
行き方は長崎駅前電停から正覚寺下行きに乗車し、
築町電停で乗継券をもらい下車、
石橋行きに乗継大浦天主堂下電停まで約15分。
また、長崎バス利用の場合には長崎駅前東口バス停から田上、
大平橋行きに乗車し、大浦天主堂下バス停まで約25分。
更に長崎駅前南口バス停から深掘、樺島、ダイヤランド、脇岬行きなどに乗車し、
グラバー園入口バス停まで約20分。
お車でも長崎駅前から大浦天主堂下電停まで約8分と大変便利です。
旧香港上海銀行長崎支店は約4年間の保存修理工事を経て、
平成8年10月1日にオープンしました。
この建物は明治から昭和初期に活躍した建築家、
下田菊太郎が設計した国内に現存する唯一の遺構であり、
明治37年(1904年)に竣工したものだそうです。
長崎市内の石造り洋館としても最大級のものであるので、
次回時間のある際、この記念館をじっくりと拝見したいものです。
香港上海銀行は明治29年(1896年)に長崎に支店を開設し、
在留外国人、中でも貿易商を主な取引先として外国為替、
ロンドン、上海、香港に於ける外貨売買を主要業務とした
特殊為替銀行であったとのこと、
会場に未だ残っているカウンターが当時の様子を思い浮かばせてくれます。
昭和6年(1931年)に閉鎖された後は、
警察署庁舎、歴史民俗資料館として利用されていたようです。
昭和62年長崎市が建物の外壁の一部を復元した国際交流会館を建設する計画を発表しつつも、
多くの市民の声を受け、そのまま現地で保存活用することになった模様、
平成2年には国の重要文化財に指定されました。
記念館の1階には当時の銀行乗務を物語る資料などが展示され、
夜間はコンサートや講演会などが開催できる多目的ホールとして有料で貸し出し、
2階は建物の雰囲気に相応しい調度品があり、
応接室、展示室(居留地の人々)、頓珍漢人形の展示室があります。
3階は「長崎−上海航路」、「貿易港長崎」、「港往来」、
「建築・建築家」の4つのテーマで展示を行っているとのことです。
次回の演奏会が楽しみです。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:09/02 03:01 最終更新日:09/02 03:01
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