ガンボ・ザーブの謎
ガンボ・ザーブは緑色のガンボのことで
元来は、標準的なフランス語で、gumbo des herbes と表記されたが、
英語では gumbo z’herbes と書きます。
通常の四旬節、中でも特に聖木曜日、聖金曜日の際に食されるガンボの一種、
標準的なルーとスープストックの組み合わせに
カラードの葉、カラシナ、カブ、キャベツ、ほうれん草、
レタス、フダンソウ、パセリ、ネギなどの緑色野菜を加えたものです。
家族によって習慣は異なりますが
聖木曜日、聖金曜日の夕食時にのみに供されるガンボに於いては
通常7種類、若しくは9種類の緑色野菜が使用され、
単純に『九種の野菜のガンボ』と呼ばれています。
現在のように豊富な食材を揃えたスーパーのチェーンが展開する以前は
料理人が庭でキンレンカなど食することのできる植物を摘んで加え、
必要な数の野菜を揃えることも珍しくはなかったそう。
それ故に敢えてハーブ、薬草という言葉が使用されたのでしょうか?
この種のガンボは四旬節の際の禁欲精神を維持する為に
ニューオーリンズのカトリック教から生まれたもので、
元来は野菜のみで作られたものと推測されています。
しかしながら、料理を飾り付けるこの地方の強い傾向から、
魚介類の海老、牡蠣、蟹、魚などを加えるようになりました。
これらは少なくともカトリック教会に於ける
基準に違反するものではなかったが、
ゆくゆくは味付肉類、ハム、ソーセージ、ベーコンの他、
時には牛肉も加えられるようになった模様、
断食の基準に沿わないメニューに変わっていったようです。
私の研鑽生活は今日も続きます。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:09/30 14:07 最終更新日:09/30 14:07
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