レハールとナチスの関係
夫人がユダヤ人であるにも関わらずナチスの庇護を受けた理由は
『メリー・ウィドウ』がヒトラーの好きな作品であった為だとか。
レハールは『メリー・ウィドウ』のスコアをヒトラーに贈っており、
ここからもレハールとナチスとの関係が窺える。
しかし、このナチスとの関係は
レハールと彼の周囲の人々に大きな不幸をもたらす事になる。
『微笑みの国』の台本を担当し、
同作品中今もスタンダード・ナンバーとして愛される
『君こそ我が心のすべて』を作詞した
ユダヤ人作家フリッツ・レーナー=ベーダは、
ナチスと親しいレハールを頼る事で強制収容所送りを免れようとした。
しかしながら、レハールはナチスに夫人のことを持ち出されて、
この件に口出しすることを禁じられ、
結果レーナー・ベーダは強制収容所に送られて
1944年死亡したとされている。
この一件以後レハールは終戦まで沈黙を余儀なくされた。
レハール自身は政治に関して殆ど無関心であったにも関わらず、
戦後レハールはこの一件によって
『ナチスへの協力者』として非難される事となった。
当時の国際結婚も色々と大変だったのですねぇ。
私の研鑽生活は今日も続きます。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:01/29 20:51 最終更新日:01/29 20:51
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