掲示板〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

『三部作』と呼ばれる1幕オペラの連作は1918年に初演された。
3曲のそれぞれがパリのグラン・ギニョール劇場を連想させる、
グロテスク、且つ残酷・シニカルな戯曲に作曲されている。
ホラーのエピソードを含んだ『外套』、
感傷的な悲劇『修道女アンジェリカ』、
喜劇というよりは笑劇の『ジャンニ・スキッキ』の3曲からなる。

『ジャンニ・スキッキ』は名高いアリアの為に
このうち最も人気があるのに対して、『外套』は不人気である。
『ジャンニ・スキッキ』は、
例えばマスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』や
レオンカヴァッロの『道化師』、
ツェムリンスキーの『フィレンツェの悲劇』や
コルンゴルトの『ヴィオランタ』などの、
他の作曲家の1幕オペラと1夜の連続公演が行われている。

1924年に喉頭癌の治療の為に滞在中のブリュッセルで、
合併症から急死した。
最後のオペラ『トゥーランドット』は未完成のまま遺され、
そのフィナーレは彼の遺稿も参考にして
友人フランコ・アルファーノが補筆することとなった。

しかし、アルファーノ補作の大部分は
世界初演時の指揮者トスカニーニが冗長と見做してカットした為、
その短縮した版が今日一般には公演で用いられている。
最も、1980年代からは『アルファーノ完全版』の使用も散見される。
その他、1991年にはアメリカの作曲家ジャネット・マクガイアによる
プッチーニ遺稿のより厳密な資料批判を経た補筆版、
2001年にはルチャーノ・ベリオの独自稿による
補筆版なども作成されている。

ブリュッセルにも昔々行ったことがありますが、
プッチーニが死去した場とは
全く意識しておりませんでした。
トスカニーニといえば
ホロヴィッツの妻、ワンダを何故か思い出します。

これぞこの世の七不思議！！！
めでたし、めでたし！！！

裕美・ルミィヤンツェヴァ