ドヴォルザークのオラトリオ「聖ルドミラ」
オラトリオ「聖ルドミラ」 (Svatá Ludmila) 作品71、B.144
ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱、オーケストラ
1885年9月から翌年5月に掛けて作曲された。
初演は1886年10月15日、イギリスのリーズで行われた。
ドヴォルザークの創作意欲、技術、能力の最盛期を告げる作品である。
ヤロスラフ・ヴルフリツキーの台本よる作品で、
9世紀後半、チェコでのキリスト教受容の歴史を描いている。
聖ルドミラはチェコの統一を成し遂げた
王ボジヴォイ1世の妃(一説には娘)で、
国家としてギリシャ正教を受け容れ、
国民を帰依させることに貢献した。
王の死後、ローマ・カトリック信者であった息子の嫁
ドラホミーラによって暗殺された。
この為、正教会の聖人とされた。
作品は3部45曲からなる。
第1部はムニェルニーク城の中庭で、
人々が女神バーバの像の建立祭に沸いているところへ
キリスト教の伝道僧イヴァンが現れ、
雷を起こしてバーバの像を打ち砕き、
唯一神への信仰を説く。
人々が恐れおののく中、
ルドミラはイヴァンの言葉に惹かれてゆく。
第2部でルドミラはイヴァンの山の隠れ家を訪ね、
キリスト教へ帰依することを誓う。
そこへボジヴォイが狩の帰りに通りかかる。
イヴァンは獲物であった牝鹿を生き返らせる。
ボジヴォイは驚き、更に傍らのルドミラの美しさに惹かれ、
キリスト教を受け容れる。
第3部はモラヴィアのヴェシフラト大聖堂での洗礼の場面。
新婚のボジヴォイとルドミラが洗礼を受け、
民衆はこれを祝福して、こぞってキリスト教に帰依する。
聖ルドミラ、いずれ聴いてみたいですねぇ。
私の研鑽生活は今日も続きます。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:02/19 04:53 最終更新日:02/19 04:53
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