7件のコメント
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2006年10月14日 08時43分05秒
いちおう、オリジナルとはかなり違う部分があることを2、3のサンプルで示しておきましょう。
【邦訳13ページ】
とにかく座った。次に音を合わせる。本当をいうと席に並ぶ前にピッチを合わせる方がよい。どのようにして調子を合わせるか──だがネクタイの結び方を習ったことのある人がいるだろうか──調子を合わせることについて特別の意見はない。耳の欠陥がなければ誰にでもできることであり、もし欠陥があれば生まれつきか訓練不足なのだ。
【同じ箇所の原著(18版17ページ)からの試訳】
とにかく座った。次に音を合わせる。そんなの当たり前ではないかって? たしかにチューニングをやらない人はいない。だが一生ネクタイのちゃんとした結び方を知らずに過ごす人間というのもいるのだ。同様にどうチューニングしたらいいのか知らないアマチュア音楽家はごまんといる。そういう人々は耳に欠陥があるわけではない─もしそうなら今さら忠告してもはじまらない──そうではなくて、単に訓練不足なのだ。
【邦訳22ページ】
この意味で次のことが明らかとなる。よほど特別の事情がない限りベートーヴェンの後期の作品をとりあげて、実りのある演奏を望むということはまず時間の無駄であろう。そのような作品を敬虔に、効果的に演奏するためには、曲の精神的な意味、内面的なものにプレイヤーは入りこんでいなければならない。
【同じ箇所の原著(24ページ)による試訳】
ここで一つはっきりさせておかなければならないことがある。よほど特別な状況でもないかぎり、ベートーヴェンの後期の作品を人前で演奏できるほどに仕上げようと望んでも、はじめから見込みはない。そのような作品は、[仲間内で]じっくり研究して、心のなかでわがものとすることで満足すべきだ。[つまり人前に持ち出そうなどとは思わうなということで、日本語版に見られるような奇妙な精神論はここにはありません。]
【邦訳22-23ページ】
1.充分に考えて曲を決めなさい。選ぶ曲は、始める前に、全員の同意を得るようになさい。
[...]
7.クワルテットがピッタリ合うようにするためには、リーダーの足先によってではなく、個人と個人の交際によってやりなさい。最初の出のとき、休止符のあとの出のとき、互に顔を見合わせなさい。
【同じ箇所の原著(25ページ)による試訳】
1.練習する曲は充分に考えて決め、早めに全員に知らせなさい。
[...]
7.カルテットで指揮者の役割を果たすのは、ファーストヴァイオリンの爪先ではありません。お互いに見合うことです。一小節のゲネラルパウゼのあとに続けるとき、お互いに顔を見合わせなさい。それだけで練習時間がずっと節約できます。
2007年01月08日 13時04分43秒
http://www.ukai.co.jp/musicforest/index.html
オルゴールの森っていう美術館では弦楽四重奏団が固定でいるみたいです。空いてるし席近いしおすすめです。ホールも建物もなんだかクラシックできれいだし。
自動バイオリン演奏機械とかもあってやたら大掛かりで『やっぱり機械だとこんなにでっかくなっちゃうのか。。』って感じで面白いですよー。(ビオラ始めた切欠はここの弦楽四重奏聴いてでした。)
管理人様>なんだか軽い書き込みでごめんなさい。
2007年04月06日 01時31分26秒
いいんですよー。談話室と言いながら最初に持ち出したネタが少し堅めだっただけで。
オルゴールの森のサイトを覗きましたが、常設のカルテットがあるようには見えませんでした…。
この種の博物館は六甲にもありますね。楽しかったのはドイツのリューデスハイムにあるやつかな。でもどちらも弦楽四重奏にはあまり縁がない感じでした。
2007年04月06日 09時53分12秒
2年ほど前に行きました。「オルゴールの森」に入るのに、大人千円位だったと思います。
男女半分づつの外人さんのカルテットで、20〜30分位でしたかねー。「どこかで聞いた」なじみのある曲ばかりでしたね。
2007年04月06日 17時02分54秒
トップ画像から演奏風景も確認できるんですけど全体的に『一般受け』する曲が多いですかねー。古典多め、標題付きとか。
何故かメンバーはころころ変わるんですがみんなチェコから来てるみたいです^^;
2007年04月06日 22時47分49秒
SQというと今日聖金曜日はハイドンの「十字架上の7つの言葉」がありますね。今ラジオでデカニーSQで聴いていますが、この原典版は他の編曲よりも相当長くて一時間近くあります。いつも管弦楽版やオラトリオ版になれたのでこのSQ原典版はコンパクトで長くとも聴きやすいです。
2007年04月07日 05時58分29秒
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中学高校のころ、ハイメランとアウリッヒの『クワルテットのたのしみ』の訳本(アカデミア・ミュージック)が愛読書でした。後半のカタログを参考に、難易度が3/3になっているような楽譜をなけなしの小遣いでアカデミアで買ってきては友人たちとカルテットの戸口をうろうろしてみていたものです。
後年、原著を直接読むようになって、かなりものすごい翻訳だったことを知り、愕然とした覚えがあります。また、訳者が断っているとおり、現行版の作品紹介部分は、訳本の底本とされた第16版までよりもずっと緻密になってもいます。(そして訳者が軽快で楽しい旧版を選んだことも理解できます。)
それでも、原著とまるで反対の日本語になっていても、ユーモラスな訳文の流麗さにはそれ自体見事なものがありますし、僕がカルテットの世界に入り込む上でたいへんお世話になったことは否定のしようがありません。
ドイツ語OKの方にはもちろん原著を薦めますが、そうでない方にも、いろいろ問題はあっても、カルテットに関心がおありなら、訳本の一読をお勧めします。入門書としての役割は翻訳でも十分に果たしてくれることでしょう。