とっち〜(Totti+81)さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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シャリーノ、ブッソッティ入りの変なCD

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今回は、ARTSというレーベルから出た4人の作曲家による現代音楽CDにします。入っているのが、シャリーノ、ブッソッティ、ベリオ、クセナキス。どういう組み合わせなんでしょうか?
クセナキスはどんなアンソロジーに入れても多分浮くので、代わりにイタリアの作曲家を入れた方がすっきりすると思うんですが。ルイジ・ノーノを入れたら納得の買いです。版権の問題でしょうか?
しかも作曲年不明です。やけに古い曲だなと思ったら作曲者の生年でした。(^^;

サルヴァトーレ・シャリーノは昨年初めてその名を知りました。調べてみて、独学であること、音色の開発者として著名になったとのことで強い興味を覚えました。私のブランク中に著名になったのでしょう。
実はこれ1曲しか聴いたことがありません。
曲は『はっきりしない序奏』。静謐な流れの中に、時々キラキラした音響がサラッと入るきれいな曲です。実に繊細で、ユニークで、時にユーモラスなのだけど、間合いが多いとこがどこか日本的です。途中からは音の重なりが多くなりますが。
しかし、何の楽器か分からない音が時々出てきます。特殊奏法なのでしょうが、私には難しい。徐々に音色が変化していったり、淡く重なったりするので益々もって不明瞭です。タイトルのまんまですね。
あの奏法かなと思うと違ってるみたいで、よくわかりませんでした。しかも連続的に変化させてるようです。
シャリーノは買いですね。精妙で静謐な時間の中に、様々な微妙な変化が生成します。シャリーノだけのCDを手に入れたいと思いました。

このCD、実はシルヴァーノ・ブッソッティを聴きたくて買ったものです。著名なわりには聴く機会の少ない作曲家なので、まとめて聴きたかったけれど、このCDだけでした。次は Amazon に頼ります。
曲名は『隠された』とでもいうのか、ピエール・ブーレーズのための9つのパート、と副題がつけられています。
冒頭から、いかにもな戦後の現代音楽らしい大音響で始まります。直ぐに静かになって、フルート独奏、次いで物憂げなビオラ(?)にピアノの伴奏が入り、更に複雑になっていきます。と思うとまた一斉音響。現代音楽してます。
ブーレーズに捧げられてるんだからそんな曲なんだろう、と思って聴くと、結構楽しめます。短い曲なので、9つのパートが異常に細かいのかもしれません。そんなにあるのか?というのが正直な感想です。めんどくさいので数えてませんが。(^^;
ところで、ブッソッティのオフィシャルサイトに行くと、いきなり短い曲が流れます。疾走感と急激な昇降感のある素晴らしくエモーショナルな音楽です。一聽をお勧めします(末尾参照)。私は興奮するほど気に入りました。いや、素晴らしい!ブッソッティ、天才です。
そのサイトで知ったのですが、ブッソッティはオペラを随分書いてるようです。サイト自体はイタリア人らしくい〜かげんです。

ルチアーノ・ベリオとヤニス・クセナキスについては稿をあらためます。あまりにもビッグネームですし、多数の音源が出てますから。

ところで、ジャケットがソル・ルウィットの絵なんですけど、発色が悪くて汚く見えます。ルウィットはもっと綺麗なイメージなので、CDを買わせようと思ったら手を抜かないでほしいものです。

今回は諸般の事情で手抜きでい〜かげんすが、晒しておきます。
次は一週間後の予定ですが、コメントへの返事は書けると思います。


【メモ】
Music by Sciarrino, Bussotti, Berio and Xenakis
試聴できます。
http://www.amazon.co.jp/Music-Sciarrino-Bussotti-B...
曲名は作曲者順に以下です。「:」以下は英語訳。
Intro all’ oscuro:Introduction to the Obscure
Nascosto (Nove Parti per Pierre Boulez):Hidden (Nine Parts for Pierre Boulez)
Differences:Differences
Waarg:なし (^^;;

Sylvano Bussotti § home page §
http://www.elastiko.org/sylb/it/index.php

 現代音楽 古楽 作曲家 ヴァイオリン(バイオリン) ピアノ


日付:2007年05月07日

5件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

これ多分持っているかな?覚えてないですね。

シャリーノはノーノがサントリーの委嘱を受けた時次世代の最も有力な作曲家として上演しましたね。予言どおり現在はヨーロッパで一番優れた作品を書き活躍している作曲家です。大野君がブリュッセルのGMD就任指揮の時もいきなり彼のオペラを初演して度肝をぬかせましたね。

僕は彼のコンピューター・オペラ「ペルセウスとアンドロメダ」のオペラの初演の時ラッヘンマンが講師として連れてきた時に知りました。些細のない特殊奏法でも文人が思いもつかなかったような構成の仕方をします。

ブソッティは昔から「名曲解説全集」にもあるのでここに書かなくて良いでしょう。要するに音楽の「絵描き」です。

2007年05月07日 04時33分02秒

とっち〜(Totti+81)

シャリーノのこのCDの曲からは、オペラがイメージできません。聴いてみたいですね。想像もつかない。こうした書法と構成なら、はるかに長い曲をどうやってもたせるんですかね。不思議です。
サントリーの話は知らなかったけど、それにしてもノーノの感性と伯楽ぶりには驚きますね。もうちょっと生きてて、曲を書いててほしかったと思います。

ブソッティが「絵描き」って、ほんとに絵描きなんですね(笑)。なんのことかとあれこれ考えましたよ。
確かに、柴田さんの「印象派以後」でのブソッティは、若き写真のそばに、四方向に回転させて見るような楽譜とか、ダイナミックに変形していく五線譜とかあったと思うのですが、即興で描いたイラストっぽいイメージがを持っていました。
ここのCDの曲は即興的な部分を持っているのかもしれませんね。でもオフィシャルサイトの派手な曲は、音符を固定しているように思いました。完成度が高い印象なのです。
でも、一番良い演奏を採っただけなのかもしれませんね。

一方、ハウベンストック・ラマティの『見る楽譜』を最近、サイトを探してまとめて見たんですけど、絵としてはダメでしたね。全然面白くない。深みもない。70年代にはおもしろかったんですけど、コンセプトが新鮮だったせいもあったのかもしれません。

では眠いので失礼。明日明後日は、仕事が立て込んでて書けないかもしれません。
Kan-noさんのブログへのコメントと合わせて、土曜になるかもしれません。悪しからず。

2007年05月09日 01時05分39秒

Shigeru Kan-no

そのCDは確か僕も持っていてScarrinoの作品はごく初期なので彼の良い面がほとんど入ってなかったような気がします。最近の作品は傑作ぞろいですね。でもCDにはほとんどなっていません。

ブソッテイの楽譜は正確に演奏することができないので、即興するしかないのですよ。

見る楽譜というとシュネーベルの「モノ」が有名ですね。

まあ、このブログは焦らないでゆっくりやりましょう。

2007年05月09日 07時01分37秒

とっち〜(Totti+81)

今週は仕事を持ち帰っているので、ブログは書けないかもしれません。
でも、コメントは本文と比べてはるかに楽なので、なるべく付けるようにします。

当初の見込みでは、このブログも10アーティクルぐらい書いたら安定するだろうと思ってたんですよ。ロケット発射後、第1段を切り離すまでにそれぐらいかな、と。何によらず立ち上げにはエネルギーが要りますから。
今、9に達したのに、ちょっとモタついてる感じなので、あと5つぐらい必要かなぁ、と修正を考えてるとこですね。

シャリーノは日本では手に入れにくそうですね。アマゾン(J)だと単品はほとんどありません。他といっしょくたになったヤツはありますけど。同じ Amazon でも US, UK, De では、単品でもまぁまぁあります。
90年代頃には、ソフトウェアを US のショップからいろいろ買ってたんですが、面倒だし到着遅かったので、モノを買うのにはあまり使いたくないんですよ。今は便利になったのかもしれませんが。
日本のショップやCD販売サイトも探してみます。あまり良くなかったら、海外サイトですね。

2007年05月13日 00時28分34秒

Shigeru Kan-no

コメントは本文より楽です。僕もコメントの方が楽なのであまり書かないのかな?

Scarrinoは僕もCDは一枚も持っていないです。ではなぜ知っているかというとコンサート・放送などです。カセットテープに少しはいっているかな?

今日はWDRのケルン・トリエンナーレで中国の作曲家の特集生中継ですね。みんなタン・デユンみたいな傾向なんですが、余りにもScarrinoの曲でさえも西洋音楽に聴きなれた耳には未だに新鮮に写るようです。

2007年05月13日 03時21分45秒

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 シャリーノ、ブッソッティ入りの変なCD

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