九尾さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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音楽鑑賞記 戦争と平和編

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極めてマジメな性格なものですから、いつもブログではシリアスな内容ばかり取り上げておりますが(どこがじゃ)、今回は戦争についてちょっと書いてみます。

私の祖父とその弟は兵士として前線に赴きました。

祖父はマラリアに感染するなどの危機があったものの、無事帰還。戦車部隊で活躍したらしく、天皇陛下から勲章を賜ったのを誇りにしていました。
一方、祖父の弟は妻子を残したまま戦死。今も太平洋のどこかで眠っています。

祖父は戦争を憎んでいました。
「戦争なんて大馬鹿者のする事だ」と。そしてどんな戦争であれ、それを正当化する輩は人間のクズだと。
・・・今でもクズ人間は世界中にたくさん生息しているらしい。

我が家は戦時中、家に残されていたのは字の読めない曾祖母と祖母だけでした。そしてそれにつけ込んだ近所のおっさん(徴兵逃れしたらしい)に騙されて、土地を全て奪われてしまったのです。
どんな非常時にも、自分の利益の事しか考えない人間はいるのですね。

戦争中の指導者の中にも、立場を利用して自分の政敵を死地に送り込んだ人や、大勢の味方を死なせる大失態を犯しながら自分は自決もせず、戦犯にもならず、言い訳しながら余生を送った人がいますな。自分の身はそんなに可愛いですか、そうですか。

「国のため」に命懸けで戦い、弟を失い、無事帰還してみたら土地が他人に騙し取られていた。・・・祖父がどれほど悔しかったか計り知れません。

こんな経験があった為か、祖父母には他人を信じてはいけない、とさんざん教えられました。にも関わらずこんなお人好しになってしまいましたが。(←どこがじゃ)


ところで、20世紀の作曲家の中には、第二次世界大戦に従軍した人も結構いますね。
北欧フィンランドの作曲家エングルンドもその一人。戦争の経験を元に作曲された交響曲はかなりの傑作だと思います。

交響曲第1番はその名も「戦争交響曲」。
勇ましい軍隊行進曲が鳴り響きますが、そこには悲劇的かつ皮肉な影がちらほら。そう、いくら勇ましい事を言って正当化しようとしても、戦争は醜い。そう訴えているかのようです。

交響曲第2番「ブラックバード(黒歌鳥)」。
鳥たちの叙情的なさえずりと砲撃音とが交錯する悲劇的な音楽。戦争による破壊がどんなものなのか、これを聴きながらよ〜く考えてみましょう。

・・・何だかやたらと暗い話になってしまったので、最後に平和への賛歌を御紹介。

南米ブラジルの作曲家サントロの交響曲第4番、その名も「平和交響曲」。
作曲者がソ連への演奏旅行で取り上げ、ハチャトゥリアン先生に絶賛された曲。確かにハチャトゥリアンが喜びそうな元気でノリノリな楽しい音楽です。個人的には南米産交響曲で一番のお気に入り。

休日にのんびりこういう曲聴けるなんて、平和って良いですねぇ。


リズミックな第一楽章→http://www.youtube.com/watch?v=ObtdAbSNF6M&feature...

明るい第二楽章→http://www.youtube.com/watch?v=eVUp5nyfesI&feature...

合唱がカッコイイ第三楽章→http://www.youtube.com/watch?v=23025aCeURc&feature...
 

 交響曲 作曲家 器楽曲 吹奏楽∩管弦楽器 協奏曲


日付:2010年08月08日

15件のコメント

  1

このブログ(日記)へのコメント

サウル

本当にハチャトゥリアン(好き)が喜びそうな曲ですね。
 
 

2010年08月08日 22時27分07秒

Treky

こんにちは、

8月終戦記念の月ですね。
7,8年前話になりますが、イスラエル人が我が社に入社してきました。
「何故、日本に来たのか?」と彼に問うと、
「国に居ると、戦争に行かなければならない。
自分の友人は戦争で死んだ」と言うのです。

今、日本は平和で戦争は過去のものになっているけれど、世界では決して終戦などはしていないんですね。

今日は、私も極めてマジメな性格のコメントでした。

2010年08月09日 01時00分17秒

3大B

 戦争でひどい目にあった方は本当にたくさんいらっしゃいますね。

 ところで1度質問してみたかったのですが、九尾さんはスタンダードなクラシックはもう聞いてしまわれたのでしょう?

 いったいどこでそんなマイナーな曲を見つけてくるのですか。よろしければお教えください。

2010年08月09日 07時28分32秒

九尾さま
私の叔母が従軍看護師として派遣されて、
戦争が終わり、戻ってくると国から教えられ、食料の無い中、叔母が好きだったからと、畑でまだ育ってないサツマイモの小さいものを掘り起こし、蒸かして、それを持って迎えに行ったら、小さなお骨になって戻ってきたと聞きました。
その時の祖父母の悲しみを思うとやりきれません。

国同士の戦争はしていないけど
動物や児童虐待、バラバラ殺人や無差別テロ
おかしな世の中になっていますね。

2010年08月09日 11時05分03秒

こんにちわ^^

私にとって、平和ってなんだろうと考えさせられる曲でした。
一見平和のような世の中でもいろいろと争いがあり不安があり、というような感じ。平和の中にある影を見た気がします。
考えすぎかも^^; でも憂いも感じたしなぁ。

戦争に行った祖父は戦争の話をあまりしませんでした。父の兄弟にも戦争で無くなった人がいるのですが、こちらもあまり話しに出てきませんね。きっと話すのが嫌なんでしょう。

我が家でも他人を見たら泥棒と思えって言われましたよ。お金を貸したら返ってこないものと思えとか。結構騙されたことあるようです。


ところで、いろいろな曲を聴いているようですが、全てCDを所持しているのですか?

2010年08月09日 15時54分45秒

九尾

サウルさん

そーなんです、私はハチャ先生の賑やかな音楽が大好きなので、この曲も大好きです。「ブラジルのハチャトゥリアン」とでも呼ぶこととしましょう。

Trekyさん

いつものように極めてマジメなコメントありがとうございます。

しかし中東はいつまで殺し合いしてるんでしょうかね?いつかは相手が滅んで自分たちだけの土地になるとでも本気で考えているんでしょうか?殺し合いなどしたくないに決まっているのに、愚かです。

3大Bさん

スタンダードなクラシックでも、興味があまり湧かない曲だと聴いてないです。例えばベートーヴェン大先生の室内楽やバッハ大先生のオルガン曲は今のところ何曲か聴いただけです、はい。

どうも自分には19世紀後半〜20世紀に書かれた音楽が合うらしい、と高校生の頃に気付いて、その時代の作曲家を調べてちょっとでも興味を持った音楽を有名無名関係なく聴いていたら、マイナー曲ばかり集まった、という感じです。
マイナーと言うより、作曲されてからまだあまり時間が経っていないから評価されていないだけ、と思える音楽も結構あります。
このブログで取り上げている曲の中にも、やがてメジャーな曲になるものがあるかもしれません。いや、きっとあります!

MIHOROさん

確かに戦争はなくとも酷い事件が起きています。
ただし、昔に比べたら犯罪件数自体は減ってきているとも聞きます。
戦争だって一昔前に比べたら随分と起きにくくなっています。イラク戦争開戦前に世界中で反対運動が起きたように。
世の中は少しずつではあるけれど良くなっている、と思いたい。

ミスうーさん

私の祖父も「他人を信じるな」などと言いながら、その後も困っている人を助けてあげて見事に恩を仇で返されたりしてますからな、代々お人好しの家系のようです。
ただし、祖父は他人様に迷惑を掛けるような真似を生涯しなかった事を誇りにして大往生を遂げましたから、お人好しで良かったのだと思います。

CDの件ですが、少なくともブログで紹介している曲のCDは所持しています。
以前数えたら1000枚超えていました・・・散財しとりますなぁ。

2010年08月09日 19時28分42秒

うり

こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
というわけで恐れ多くもコメントしにきてしまいました。

とても文章をかくのがお上手なのですね。テンポよく読めて面白いです!
博識なところもふくめて、私に少々分けていただきたいぐらいであります・・。(^^A

実体験はしていませんが、残された色々なものからその悲惨さなどを感じ取ることはできます。
力を力で押さえつけるというやりかたに賛同はあまり出来ませんね。

2010年08月09日 22時31分18秒

九尾様

何故か最後の「合唱がカッコイイ第3楽章」だけ、聴けませんでした(:_;)

音楽を通して「平和を実現出来る、または平和を表現出来る」という才能を与えられた人間を、非常に羨ましく思います。
平和って言葉を口にすれば、自分は平和主義者、平和的な人間だっていう勘違い野郎が最近非常に多いと痛感致します。この職業だからでしょうか。
現実的に人間の生活レベルから国家間の戦争回避まで、平和の実現なんて人間以外の誰も出来ないと考えています。
即ち、平和が存在しないのは人間自身の怠慢以外の何物でも無い、という事ですね。
強大な権力の前に無力さを言い訳するなら、インドのマハトマ・ガンジーの行為は一体何なんでしょうか???気違い行為でしょうか。
戦争や核使用に非難の罵声を浴びせて平和主義の低俗な自己満足に浸るというお遊びは、いい加減に止めておくべきでしょう。
戦争阻止や核廃絶に向けた具体的行動を、効果の有無に拘わらず継続的に行う事が、平和を願い平和を実行する本当の道だと考えます。
戦争に対する真っ向からの対立や、平和への賛歌を音楽に残した作曲家は、それだけでその時代自らの命を賭した人間も多く存在するのだと思います。

似非平和主義者が大嫌いな、haruko1106でした。

そ〜言えばベンジャミン・ブリテンの「戦争レクイエム」はお聴きになった事ございますか???

haruko1106

2010年08月10日 03時02分59秒

九尾

うりさん

そんな風に褒められると照れますぅ♪
・・・ゴホン。私も実体験はしていませんが、祖父が戦場で書いた日記があり、マラリアの事や威張った上官がしょっちゅう部下を殴る事が書いてありました。
相手を力ずくで従わせる、というやり方は無能な人間の考え方ですね。戦争などという一番の下策を行使する指導者は、自分が無能であると宣言しているようなものだと思います。

haruko1106さん

いつものように極めてマジメなコメントありがとうございます。

20世紀の作曲家さんの中には、自らも戦争や粛清による命の危険にさらされた人がいます。
そういう作曲家の作品には、やはりどこか暗い影や怒りの感情が現れていますね。

平和を訴えるのは大切な事だと思いますが、確かにそれが自己満足で終わっている平和主義者も多そうです。夢と現実の区別がついていないような・・・。理想に少しでも近付けるには避けて通れない現実があるのですが、それからは目を背けて理想だけを訴えているような・・・。

ブリテンの「戦争レクイエム」、実は以前から気になっている曲なんですが、まだ未聴です。オススメのCDなどありますでしょうか?

2010年08月10日 19時18分29秒

九尾様


今日夜勤から帰宅して、今出来る限りの試聴をしながら指揮者や楽団や声楽家などを踏まえて選択中です。


一つ質問ですが、比較的お気に入りの楽団や指揮者がおありでしたら、どうぞ教えて頂ければ有り難いです 。


ある程度纏まりましたら、ブリテン「戦争レクイエム」のお勧め盤を御紹介致したいと思います。

haruko1106

2010年08月11日 11時59分17秒

九尾

haruko1106さん

わーっそんなお手間取らせるつもりはなかったんですが、ありがとうございます。

聴けるだけでも有難いマイナー曲ばかり聴いているので、指揮者や演奏にあまり我が儘は言いません。でも・・・とりあえず好きな指揮者を思いつくままに挙げると、カラヤン、アンセルメ、ヤルヴィ親子、スヴェトラーノフ、ザンデルリンク、バーンスタインくらいかな。
「戦争レクイエム」演奏していないかも。

2010年08月11日 19時16分28秒

九尾様

レスが遅くなってしまいまして、大変申し訳ございませんでした。私の方で出来る限り視聴いたしまして、フル検索かけましたが「ブリテン 戦争レクイエム」の録音は思ったほど多くはありませんでした。


まず、お勧めを幾つかツラツラ書いて行きますね。
私もこのブリテン「戦争レクイエム」を聴いた事が無かったので、ちょっくら調べるのい手間取りましたぜ、親分♪
ブリテンは「戦争レクイエム」に起用する歌手を、ソ連のソプラノ・ガリーナ・ヴィネシフスカヤ、英のピーター・ピアーズ、独のディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウと予め想定して起用する事を考えていたようです。


まず一番は、作曲者ベンジャミン・ブリテン指揮、ロンドンフィルの演奏で、ガリーナ・ヴィネシフスカヤ、ピーター・ピアーズ、ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウが参加しています。
Deccaから1963年の録音がありました。
やはり、作曲者御自身が指揮をして、作曲家御自身が選んだ歌手陣と演奏されている、オリジナルをお聴きになってみるのが宜しいのではないでしょうか?
ちなみに、この盤は視聴不可でしたが、他の録音で聴いたピーター・ピアーズの声は非常に素晴らしく力強いテノールの声でした。

次に「視聴良」の録音を御紹介致します。
リチャード・ヒックコックス指揮、ロンドンシンフォニーの演奏でした。歌手に、ブリテン指揮「戦争レクイエム」初演当時にガリーナ・ヴィネシフスカヤの緊急の代役で歌ったへザーー・ハーバーが歌っております。中々しっかりとした声を聴かせてくれるソプラノでしたよ。テノールのフィリップ・ラングりッジは、ピアーズ程強い声のテノールではございませんが、私が所有している小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラの演奏でストラヴィンスキー、オラトリオ「エディプス王」で非常に端正なエディプスを聴かせている素晴らしい歌手でしたので、これも、視聴良!でした。

ガーディナー指揮、北ドイツ放送交響楽団との演奏で、歌手の詳細は今一つ私の知らない歌手が多かったのですが、テノールの声がとても素晴らしかったでした。それと、これは九尾様へのセールスポイントになると考えるのですが、管楽器や打楽器の派手さ加減ではこの録音が一押しですっ!!!(激爆)
視聴しましたが、良です。
グラモフォンから1994╱01╱18の録音になっております。

ジュリー二指揮、ニューフィルハーモ二ア管との演奏で、オケは非常に良かったと思います。ジュリー二の力強さが良く出ていて、テノールもブリテン御指名のピーター・ピアーズが歌っておりました。
ただ、ソプラノ歌手(名前は控えておりませんが)ちょっとこのブリテンの「戦争レクイエム」を歌うにはちょっと声の泥臭さというか土の力強さ、というかが足りないように考えられて残念でした。
視聴しましたが、割と良い録音だったと思います。


さて、お待たせ致しました!!!!!
ここからが本題です(チョット言い過ぎ?)
アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管演奏の録音、ありましたよおおおおおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♪
歌手がへザー・ハーバー、ピーター・ピアーズと初演メンバーでした。バリトンはトマス・ヘルズリーという方で私は存じ上げない歌手ですが、こちらもクオリティの高い演奏が聴けそうですね。レーヴェルは「Cascavelle」という所から出てました。もし見つからなければ、HMVかTWOERECORDで検索すれば見つかります。残念ながら、視聴不可でした。

クルト・マズア指揮ニューヨーク・フィルがウェストミンスター・シンフォニー・コーラスを率いて1998年に収録された録音もありました。
歌手が、これは私がとても大好きなキャロル・ヴァネス(モーツァルトのオペラのドラマティックな役を主に歌われています)と、バリトンにトーマス・ハンプソンを迎えております。トーマス・ハンプソンもヴェルディやプッチーニのオペラの重い役を歌いますし、マーラーの歌曲でリサイタルを行うなど、今ヨーロッパでも活躍のバリトンと言えるでしょう。声も素晴らしいです。レーベルはWarner Teldecという所から発売されています。

「バーンスタイン ブリテン」の輸入DVDが存在しました。スチュアート・ヘドフォード指揮、イギリス室内管「戦争レクイエム」も収録されているようです。歌手は初期メンバーのピーターピアーズ、それと私が所有しているワーグナー「ヴェーゼンドンクの5つの歌」で歌っているジャネット・ベイカーという非常に力強いメゾソプラノが歌っているようです。これも視聴不可。レーベルは「Voiceprint」というところから発売されていました。



最後に蛇足なのを承知で書かせて頂きます。
小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラの録音も視聴出来たので、視聴してみました。
正直申しあげますと、ブリテン「戦争レクイエム」の音楽にしては随分静かな演奏でした。何だか、普通のレクイエムと余り変わらないような・・・。このブリテンの音楽の何処かに「戦争への恐怖や悲惨さ」みたいな鬱積された部分が演奏に隠されていても良いのではないのだろうか、と思う位に、ど〜も繊細過ぎる演奏のように思われました。
ただ、ソプラノ歌手が、クリスティ・ゴーキーという非常に太い強い声のソプラノで、かなり以前、松本で行われたサイトウ・キネン・オーケストラのプーランク「カルメル派修道女の対話」という、これもまたややホラー系に足を突っ込んでいるオペラなのですが、その中で新修道院長に赴任して、最後若い修道女と一緒に最後に断頭台に赴く姿と歌唱は非常にすばらしかったです。


残念ながら、カラヤン、ヤルヴィ、スヴェトラーノフ、ザンデルリンクの録音は見つけられませんでした。海外のサイトの輸入サイトならひょっとしたらあるかもしれませんね。

時間がございませんでしたので、ざっと簡単に、オケよりも声楽に偏ったお勧めになってしまいました。本当にスミマセンでした<m(__)m>
でも、私もとっても勉強になりました、キャロル・ヴァネスやクリスティ・ゴーキーなど私が好きな歌手も歌っている事が解りました。
私から、このような機会を頂く事が出来た事を御礼申し上げます。




ところで、九尾様は、ストラヴィンスキーやプーランクはお聴きにならないのでしょうか???


haruko1106

2010年08月13日 03時20分56秒

九尾

haruko1106さん

お忙しいのに大変詳しく紹介して頂き誠にありがとうございます。

う〜む、ブリテンの自作自演とガーディナー盤とアンセルメ盤に惹かれますなぁ。私も少し調べてみたら色々とCD出ていまして、迷っておりました。御陰様で大分絞り込むことが出来ましたです、はい。
やっぱりオケが派手だというガーディナー盤にしようかなぁ・・・。あとは懐具合との相談だ。

ちなみにこちらも蛇足ですが、他の曲で小澤征爾先生指揮のCD持っております。でも、どうも私の好みではないようです。
長野県人として松本市のサイトウ・キネン・フェスティバルには興味を持たねばならんのかもしれませんが、正直あんまり・・・(人混み嫌いなせいもありますが)。

ストラヴィンスキーもプーランクも好きな作曲家でよく聴きますよ。

ストラヴィンスキーは3大バレエと詩編交響曲とバレエ「結婚」がお気に入り。
プーランクはピアノ曲色々とフルートソナタ、オーボエソナタ、シンフォニエッタ、バレエ「牝鹿」がお気に入りであります。(「カルメル派修道女の対話」は未聴)

2010年08月12日 10時42分46秒

九尾様

このトピック、足を引っ張ってしまっているようで(地縛霊?)ゴメンなさい。

でも、九尾様が、プーランクとストラヴィンスキーはお聴きになられるとの事で、本日夜勤明けてから少し埋もれた映像探しを致しました。

まず、プーランク歌劇「カルメル派修道女の対話」についてです。
これがまた、録音どころか映像なんて殆ど存在しないカンジでして(死)
でも、1998年の松本、サイトウ・キネン・オーケストラで小澤征爾氏指揮の抜粋映像を、偶然11年前にVHSに録画した映像を私は持っています。この頃の小澤さんはまだ指揮者として若くて体力や精神力もあったのか、ブリテン「戦争レクイエム」と比較すると非常に、ワイルドな抒情性を持っている演奏だと感じました。
何よりも、歌手陣が分厚い!!!
ド・クロワッシー修道院長のフェリシティ・パーマー、小澤征爾指揮「戦争レクイエム」でもソリストを務めました新修道院長のクリスティン・ゴーキー、マリー上級修道女のべス・クレイトンなど、非常に重量級の歌手揃いだったので、小澤氏としては意外にも、低音弦や打楽器金管楽器など、歌手の歌唱パートでない部分は、小澤氏としてはかなり思いっきりド派手に演奏しまくっていたのではないのか?と感じられる舞台でした。
何よりも、主人公のブランシュを歌った歌手や、その友人のコンスタンツ役を歌った歌手が、非常に丁寧な役柄の分析と、単にフランス革命の最中の狂気に満ちた修道会の末路、では無く、最後修道女が断頭台に自ら進む場面でも決して神への敬意と祈りを怠る事無く、最後に死を恐れ逃げ惑って隠れていた主人公ブランシュが、自ら断頭台に戻って来て殉教に赴く場面は、涙を誘われました。
小澤氏は、大オーケストラを率いるには若干の力強さに物足りない部分が多々聴き受けられると私も考えますが、オペラに関しては歌手のセレクトが非常に上手い指揮者であると私は感じております。
このプーランク「カルメル派修道女の対話」で別のDVDを観ました。ヤン・ラタム=ケー二ヒ指揮、ストラスブール・フィルハーモ二ア管弦楽団の演奏でした。勿論決して悪くはありませんでしたが、歌手陣のセレクト、演出、トータルの演奏としては、世界的評価は悪くないようですが、私は余り納得行かない演奏でした。主人公のブランシュ役のアンネ=ゾフィー・シュミットやコンスタンス役のパトリシア・プティボンが、フランス革命下でまるで正気を失って自殺同然に殉教したような歌唱表現のように感じられ、本来であればプーランクが意図したであろうと考えられる、主人公ブランシュ修道女やコンスタンス修道女の、フランス革命という戦争の真っただ中の恐怖から逃げようとしながらも迷い、最後には神の御前に自らの意思で戻ってくるという感じでは無く、フランス革命下自らに下された殉教の運命に仲良く手を繋いで赴いた、という感じがどうも払拭出来ずに、二度と映像を観たいと思わなくなりました。


もう一つは、ストラヴィンスキー歌劇(仕様)「エディプス王」です。
これは1992年にサイトウ・キネン・フェスティバルで小澤征爾氏が指揮したオペラです。
テーベが疫病で市民の殆どが瀕死の状態で、スフィンクスの謎を解いて王になったエディプスに国を救うよう懇願しますが、テーベの元凶は、元テーベ王で実の父であるライオスを殺し、実の母であるヨカスタ王妃と不義の結婚をしたエディプスが真実を知り、本来実母であり妻のヨカスタ王妃は首吊り自殺、エディプスは自らの両目を潰して国を追放され、テーベは無事救われるという悲しい物語です。
まず私がこのオペラのVHSを購入したのが、王妃ヨカスタ役がジェシー・ノーマンだったからです(爆)
但しこのストラヴィンスキー「エディプス王」にも言える事は、まだまだ小澤氏が若かった事、そして歌手陣が、すんごい(笑)
エディプス王役が、ブリテン「戦争レクイエム」でもソリストを務めているフィリップ・ラングリッジで非常に声に伸びのある端正なテノールです。
そして、王妃ヨカスタはリヒャルト・シェトラウス、ワーグナー、ベルグ、シューンベルグ、プーランク、デュパルク、ラヴェル、バルトークも歌いこなす、ジェシー・ノーマン♪説明は割愛させて頂きます(自慢げで嫌味???)
それと、これは私も本当にブッチぎりのお買い得と称賛したのですが、今ヨーロッパで大活躍中の、モーツァルトからワーグナーまで歌う、バリトン・バスの英の歌手、ブリン・ターフェル。体も声量も大音量ですわ(爆死)
この、1992年サイトウ・キネン「エディプス王」は、正に世界的重量級歌手を集大成している演奏だったと思うので、小澤氏も、弦も管も打も、楽器は総て小澤氏一杯一杯に。ド派手に掻き鳴らされているというふうに私は感じました。

しかも、プーランク「カルメル派修道女の対話」も、ストラヴィンスキー「エディプス王」も、何しろ立派な声の芸達者なベテラン歌手が多かったため、映像を観ているだけでも物凄い迫力でしたし、演出も非常に効果的でした。

少なくとも、ブリテン「戦争レクイエム」の小澤征爾氏との演奏とは明らかに違うと感じております。
今も、自分では歌う役はありませんが、良く映像を観ます。

ただ残念な事に、サイトウ・キネンのプーランク「カルメル派修道女の対話」だけは、映像も録音も入手不可能のようです。ウチのVHSが死んだら、終了ですね(滝涙)


これは、飽くまで私個人の感想なので、九尾様御自身の御選択で興味のおありな時に聴いて頂ければ嬉しいと存じます。余り、声楽やオペラはお聴きにならないとの事だったのですが、プーランクやストラヴィンスキーなら多少気が向かれましたら、お聴き頂けるかも知れない、かも、ど〜かなあぁ〜〜〜・・・とか不安に思いながらも御紹介させて頂きました。
まあ、軽〜く流してくださいませ(爆)


haruko1106

2010年08月14日 04時17分26秒

九尾

足を引っ張ってるなんて事ありません。私以外の方にもとても参考になる情報です、ありがとうございます。

ストラヴィンスキー「エディプス王」は、バレエ音楽「結婚」(独唱・合唱・打楽器群とピアノ4台というスゴイ編成の曲)目当てで買ったCDに併録されていたので聴いたことがあります。
声楽については分かりませんが、劇的でオーケストラもなかなか派手に鳴る音楽ですね。

私の場合、とにかくオケがゴキゲンに鳴り響いていればそれでいいのかも知れません・・・我ながら単純だ。

2010年08月14日 13時03分53秒

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