けんすけさんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

もちろん音色違います。ロータリーではピアニッシモが全く割れません。フルートみたいな柔らかな音。サクソホーンのように飛び出さないのでほっかんと良く合います。フォルッテッシモでようやく派手に割れますから心理的に凄いと思わせます。詰まっているので意外と吹く力が必要です。でもドイツのポザウネンコアでは半数以上の人が持っている伝統的な「古楽器」です。ロータリーでは本来早い走句を演奏するために考案されたようですね。チューバなんかそうです。あれをピストンでいちいちながーい距離押してたらアレグロで16音符吹けませんよね。

テレビ放送なんかで見てると
海外オケはロータリー多いですね。
ピストンと違って、素早い指裁きが必要だと聞いたことがありますが、実際どうなのでしょう…。

シカゴ交響楽団なんかもドイツ物はロータリーに持ち替えていますね。お金あるからね。トランペットは小さいのでそんなにどうでもいいですが、チューバになるとロータリーでないと指が回りません。もうピストンのチューバは売ってないですね。ウィーンフィルはバーンスタインのジャズ・ポップス作品でもロータリーでやるので何かね。ベルリン・フィルやバイロイトでもロータリー煩いですよ。でもシュトットガルト放送響になると意外とゆるくてBbのピストンでも良く吹いています。ケルン放送響は原則ロータリー、コルネットのときだけピストン。

タテに比べヨコは運動性能が落ちると思います。
※ヨコは、縦運動の指遣いを横運動に変換する

現に、早い指遣いが要求される曲(*)では、独墺モノ
でも、プロは(ヨコでは無く)タテを使ってます。
　*例：「巨人」(マーラー)など

運動性が落ちる分だけ安定性がありますね。ドイツ物にはどっしりしてて良いです。マーラーはどちらでもいいのです。晩年はアメリカのオケ振って自作やってたわけですしね。