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28日に出かけた新国立劇場のプッチーニ『蝶々夫人』に関するちょっと小まめな感想を。。。
当日の主な配役やスタッフは下記の通り。
蝶々夫人……岡崎他加子
ピンカートン……ジュゼッペ・ジャコミーニ
シャープレス……クリストファー・ロバートソン
スズキ……大林智子
ゴロー……内山信吾
指揮……若杉弘
演出……栗山民也
管弦楽……東京交響楽団
合唱……新国立劇場合唱団
まず、ソロ歌手陣ですが、総じて素晴らしい。声も良かったし、劇としての動きや表情もよくこなされていました。誰か一人特に良かったのは?と問われると、個人的にはシャープレス役のクリストファー・ロバートソンでした。聴かせ歌のない役でカテンコールでの拍手がさほど多いほうではありませんでしたが、一番感心しました。
岡崎の演技の素晴らしさも素晴らしく、何度も目が潤んでしまいました。
合唱に関しては、女声合唱が特に素晴らしかった。蝶々夫人の婚礼の際にゆっくり歌いながら出てくる場面は、演出が日本人ということもあって日本女性の古風な立ち居振る舞いを反映させた身体の動きを取り入れていて圧巻でしたね。
演出は、場面がほとんど蝶々夫人の家だけあって転換などは無し。舞台中央に、後方に障子を持つ和室。和室の手前が縁側。天井・屋根を省略しているため、部屋の柱は中空まで。。。。
無駄のない質素でしかも使い勝手のよいセットでしたが、頭をよぎったのは、「『夕鶴』にもそっくり使えそうなせっとだなぁ。。」という思い。
音楽的にも、プッチーニと『夕鶴』は近いものに感じられます。
指揮の若杉は標準的な出来栄え。カーテンコールでブーイングがありましたが、そこまでマイナスな演奏とは思われません。
作曲家 指揮者 交響曲 オペラ∩声楽曲 日本伝統音楽