SARASAさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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昨日今日の感想

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久しぶりに二日連続でクラシックコンサートに出かけてきました。そこで感じたのは、昨日と今日は格段に差があったということ。何の差かというと、演奏している指揮者やオケが聴衆の神経に訴えかける緊張感の有無という問題。昨日は自分の好きな曲目なのにも関わらず、聴いている途中で眠気に教われました。良い演奏だと、自分の神経がピンと緊張して眠気など起こらないのです。眠気が起こるということは、。。。。。
それに引き換え、今日の演奏は最初から最後まで自分の神経は張り詰めっぱなし。最後の方では感動のあまり涙が浮かんできましたよ!

さて、具体的に。。。
昨日の演奏会は、東京都墨田区にあるすみだトリフォニーホールで行なわれた地方都市オーケストラ・フェスティバルの中の山形交響楽団の演奏会。指揮は音楽監督の飯森範親、曲目は、モーツァルトの交響曲第31番「パリ」とブルックナーの交響曲第4番「ロマンチック」(ハース版)の2曲。
山形交響楽団の特色は、コントラバスの配置がオケ最後部に横一列に並んでいるのと、古典派以前の曲を演奏する時はナチュラルホルン、ナチュラルトランペット、そしてバロックティンパニを使用して演奏する事。まぁ、そうした事を踏まえ、さらにこのオケを最初に聴く興味からモーツァルトは眠くならずキチンと聴きました。感動は。。。無かったですが。。。
問題はブルックナー。弦楽器群が少なめ(10-8-6-6-4)の編成ながらシッカリと演奏していて「これもありだな」と感心はしたものの、そこまで。演奏に緊張感というか、内在する何かが欠けているのです。簡単に言えば、「この曲は好きではなくて、義務的に演奏していますよ〜」という声が聴こえてきそうな味気ない演奏なのです。おかげで、何度かウツラウツラとしてしまいました。
ちなみに、モーツァルトの弦は8-8-6-6-3でした。


で、今日の演奏は「東京のオペラの森2008」という音楽イベントの一環として行なわれたN響演奏会。このイベントに関しては様々な問題を抱えていて個人的には不賛成な催しですが、オケ演奏会はオペラとは別と割り切って聴いてきました。指揮は下野竜也で、曲目はオール・チャイコフスキーで、 スラブ行進曲 作品31、 幻想曲「テンペスト」 作品18、 バレエ音楽「白鳥の湖」 作品20 から序奏・ワルツ・情景・四羽の白鳥・オデットと王子のパダクシオン・ハンガリーの踊り・スペインの踊り・終曲。 オケの弦は、全ての曲で14-12-10-8-6の14型。

タダでさえメロディーメーカーのチャイコフスキーの曲を、下野とN響が実にテキパキとしかも情緒たっぷりに演奏していて耳も目も舞台に釘付け! 特に「白鳥の湖」はバレエの情景を頭に思い浮かべながら聴いていたので、終曲では演奏の素晴らしさと頭の中のバレエのラストシーンが重なってしまい目に涙が。。。。


昨日はともかく、今日は実に充実した音楽生活でした。

 作曲家 指揮者 交響曲 オペラ∩声楽曲 日本伝統音楽


日付:2008年03月30日

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