SARASAさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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N響定期の感想を

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NHK交響楽団の定期演奏会(Aプロ2日目)に出かけてきました。

指揮:アンドリュー・リットン

ピアノ:イモジェン・クーパー

曲目
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番

シューマン:ピアノ協奏曲

チャオコフスキー:交響曲第2番「小ロシア」


前日にNHK-FMで1日目の演奏が生放送されたのですが、シューマンのピアノ協奏曲の第1楽章終わりあたりで何か事故があったらしい。BSで演奏会全体が放送されたときにどんな問題が生じたか確認するとして・・・



今回の演奏会の感想を一言で言うなら「上出来」と言う事になるでしょう。
リットンという指揮者の演奏にはCDや昨年末のN響第九公演の放送で接していますが、アッサリとしているようで盛り上がる場面ではかなり熱の入った盛り上げ方を見せる指揮者。経歴からみるとコンサートとオペラではコンサートに比重がかかっているようですが、作り出される音楽はオペラ向きのように思えるのですね。音楽の歌い上げ方というか盛り上げ方が。

演奏会のメインはチャイコフスキーですが、実質はクーパーがソロのシューマンのピアノ協奏曲。この曲はピアノの技巧を披露したり派手なカデンツァが無かったりでピアニストにも聴衆にも有名な割りにあまり好まれない曲です。しかし、実は自分にとって一番好きなピアノ協奏曲なのです。というのも、この曲は演奏者(つまりピアノストです)の音楽がドライ志向なのかウエット志向なのかが如実に現れる曲だから。今日のリットンにしろクーパーにしろ、ドライ>ウエットの音楽を生み出しているので傑出してはいないが良かった方でしょう。クーパーはもっと細かな感情の起伏を付けたかったように思えますが、リットンがそれを受け付けなかったというかマイペースを崩さなかった(意外に頑固?)。

チャイコフスキーの交響曲、かつて西欧の音楽界では彼の交響曲は「管弦楽曲としては評価されたが交響曲としての評価は低い」というものでした。『悲愴』はそうは思えませんが、今日の『小ロシア』は確かに交響曲という衣を着たバレエ音楽という印象を受けます。いや、リットンだからそういう面が強調されているのかも。まぁ、飽きずに楽しく聴けるという点では4番と双璧かもしれないですね。
実は過去に2番を実演で聴いた事がなかったので、今回キチンと聴けたので助かりました。ついでに、帰りがけ再度じっくり聴きたくなってタワーレコードに立ち寄りCDを買ってしまいました。2番の名盤は誰の指揮なんでしょうか。4〜6番はザンデリリンク盤を愛聴しているのです。ロシアの指揮者による演奏より、管楽器群に品の良さを感じるもので。

 作曲家 指揮者 交響曲 オペラ∩声楽曲 日本伝統音楽


日付:2008年10月06日

7件のコメント

  1

このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

一番のほうが傑作のようです。2番は小さいですね。3番は駄作だけど長ったらしいです。4−6番は無視します。後面白いのはマンフレッド交響曲。

2008年10月06日 01時21分31秒

SARASA

>Shigeru Kan-noさん

そう、チャイコフスキーの交響曲で一番おもしろいのはマンフレッドですね。

2008年10月06日 11時24分13秒

Shigeru Kan-no

なかなかやらないのが残念です。

2008年10月06日 16時48分53秒

けんすけ

「マンフレッド」、余り採り上げられませんねぇ…

もっと(前期3交響曲と共に)採り上げられて良いと
思うのですが…。

2008年10月06日 23時25分28秒

Shigeru Kan-no

スコアを見ると金管なんか特に難しいみたいですよ。ミスが嫌でやらないとか?

2008年10月07日 01時29分32秒

SARASA

可能性はありますね。

2008年10月08日 16時34分44秒

Shigeru Kan-no

難しいとミスをしなくともその分苦労して弾く・吹くのでやりたくないのでしょう。N響は余り大編成の曲:マラ8とかグレの歌とかもやりませんね。あのずうたいの大きいNHKホールではもったいないですね。5管編成では非番が多すぎます。苦労してないですね。

2008年10月08日 17時14分37秒

7件のコメント

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