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5日、サントリーホールで行なわれたN響定期演奏会Aプログラム1日目を聴いてきました。この日の演奏はNHK-FMで生放送されたので、お聴きになった方も多いことでしょう。
演奏会の詳細は下記の通りです。
指揮 イルジー・コウト
曲目
イルジー・パウエル ファゴット協奏曲(1949)[岡崎耕治]
ブルックナー 交響曲第4番(ノヴァーク版1878/80
あまり演奏されないファゴット協奏曲という分野で更に日本では演奏される機会が少ないパウエルの曲ですが、ソロを担当したN響首席の岡崎は音大の卒業試験や海外留学からの帰国直前に演奏したことがあるとの事。サッと聴いただけでも、岡崎本人がプログラムで語っているように跳躍音型や3オクターブの広い音域を必要とされる難曲ですが、いつものようにヒョウヒョウと難曲を演奏していく姿には感心させられるばかり。特に、第2楽章の美しい主題が印象に残りました。編成は2管12型。
ブルックナーでは、音量とテンポに変化を付けてドラマチックな音楽を作り上げるコウト。それにシッカリと付いていくN響は、いつも綻びを露呈する金管群が頑張って、4番としては最近にない熱演となっていました。コウトはいわゆるワーグナー指揮者ですが、良くも悪くもワーグナー風な劇的な仕上がりとも言える演奏でしたね。特に第1楽章の出来が全体では光っていたように思います。こちらの編成は、2管16型。
ちなみに、各パートのトップは次の通り。
コンマス:客演のペーター・ミリング。2ndヴァイオリン:山口裕之、ヴィオラ:佐々木亮、チェロ:木越洋、コントラバス:吉田秀、フルート:神田寛明、オーボエ:青山聖樹、クラリネット:磯部周平、ファゴット:佐藤由起?、ホルン:今井仁志、トランペット:関山幸弘、トロンボーン:栗田雅勝、チューバ:池田幸広、ティンパニ:久保昌一
作曲家 指揮者 交響曲 オペラ∩声楽曲 日本伝統音楽