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オークションで落札した、へんてこなフルート

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 楽天オークションで、へんてこなフルートを落札しました。このフルートは、SMフォークフルートでおなじみの日本木管楽器(株)設計・監修で興野製作所が作った、モダンフルートです。

 フォークフルートでも今では大変珍しいのですが、そこが作ったモダンフルートとなれば、もう幻の存在です。興野製作所についてネットで調べてみましたが、手がかりがつかめない状態です。

 このフルートは、管体がアルミ(たぶん)で、リッププレートとキーだけが洋銀(たぶん)で銀メッキがしてあります。そして、足部管と胴部管が一体になっていて、切り離せません。なので、ケースはかなり長く、H管用のケースよりも長くなっています。製造コストを下げるためでしょうか。

 また形状がインライン・カヴァードキーと言う珍しさ、タンポも普通のフルートとは異なります。キーは強めに押さないと音が出にくいのは、タンポの劣化なのか、仕様なのかは分かりません。これは、演奏に使用するより、コレクションにする方が良いような楽器です。


 ついでなので、SMフォークフルートの話をしますが、このフルートは、101と102があります。因みに僕が落札したフルートは202です。

 101と102はF調のフルートなので、運指が少々難しくなります。101はF調なのに、最低音がGと言った少々不便なフルートです。これはキーが付いておらず、穴を指で塞いで音階を変える物で、ちょうどファイフと同じような物です。しかし、穴が少々複雑です。そして、102は、Fの音を出すには指がとどかない穴にキーを付けて最低音Fが出るようにした物です。なので101より長くなっています。そして、普通のフルートと同じように作った物が202となるわけです。202はC調のフルートです。

 フォークフルートは今ではどこにも売ってなくて、珍しさもあってネットオークションで高値で取引されています。しかし、このフルートは普通のフルートより演奏が難しいし、音もそんなに良い訳ではないので、素直にファイフか、普通のフルートを買った方が良いかも知れません。

 フルート 作曲家 指揮者


日付:2013年04月06日

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