はかせさん
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私は過去に3回ほどが聞いていますがその時は調弦を変えてました。
ただし3回とも同じ大学出身の方で、その内2回は同じチェリストの方だったので…。
2007年06月05日 12時32分30秒
りん〜♪ さん
こういう箇所をどうするか、というのはチェリストの性格しだいですね。なんらかの方法で調弦を変えて弾いたら、下の音を弾かずにはすまされなくなると私は思っています。
2007年06月05日 14時23分05秒
はかせさんの説明、分かり易いです〜。こんな曲があるのですね。高音はある程度どうとでもなるでしょうけれど、最低音より低いのは困りますね。
2台持ってっちゃうはかせさんは、どんな性格なんでしょうか?「ケバイ」のかな?
フルートは基本的には最低音がC、そこから3オクターブ上のCが最高音ですが、H足と言う足部管をつけると最低音がHになります。たまに、このHが出てくる曲がありますから、H足の楽器を手放せずにいます。。上は、最高音の上のFまで見たことがあります。
2007年06月05日 20時15分20秒
猫だって飼い主に似るし、飼い主も猫に似てくるといいます。楽器は制作者の性格そのものだといわれます。きっとケバイのでしょうね。
2007年06月05日 21時17分54秒
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シューマンのピアノ四重奏曲変ホ長調作品47はすばらしい曲で3度も本番で弾いた。シューマンには独特の香りがあると思うのだが、この曲は全楽章よくシューマンが匂う。なかでも緩徐楽章に相当する3楽章はシューマンにしか書けないものだ。チェロパートもおいしいし。
それは良いのだが、この楽章の終わりの部分のチェロパートに、チェロに弾けない音程が書いてある。チェロの普通の調弦は下からCGDAだが、最低音のCより下のBがしらっとして書いてある。Peters の楽譜には「Cで弾いてもよい」と注が書いてあるが、そりゃないだろう。そこはオルゲルバス(上の旋律にかかわらずずっと同じ低音を延々と伸ばし続ける)で、そのBと一オクターブ上のBのオクターブ重音を13小節ほどのばし、その楽章が終わるのだが、チェロがそれを始める前はピアノが同音のオルゲルバスをやっぱり13小節弾く。ここでCを弾いたら気持ち悪い。
調弦なんて糸巻きを回して合わせるので、どんな音程にでも調弦できる。普通の調弦より音程を上げる方は、弦が切れるんじゃないか、とか、楽器に負担がかかるんじゃないかと心配だが、下げるならそれもない。
このBが出てくるだいぶ前にチェロは15小節ほどの長い休符があり、それから問題の箇所までC線を使う音符が出てこないので、ここでなにかしら細工をすることができる。
第1案:ここで糸巻きを回してC線をBまで下げる。あらかじめ、チョークで「ここまで回す」という印を書いておくと安全。
第2案:アジャスタ(テールピースについているねじで、これを左に回すと音程が下がる。微調整用。完全にゆるめると感触でわかる)を完全にゆるめた状態で糸巻きを回してC線をBまで下げる。ピアノのBと完全に合わせる。次にアジャスタを右に回して、Bに合わせたC線をCにまで上げる。この状態で弾き始め、15小節の休符の間にアジャスタを左に回し完全にゆるめてBに下げる。
第3案:2台チェロを持って行き、片方の楽器のC線をBに調弦し、足下に置いておく。15小節の休符で楽器を持ち換える。
第4案:何もしない。上のBだけ弾く。
第5案:3楽章が始まる前にC線をBまで下げる。途中で出てくるC線の箇所は左手で何とかする。楽譜を書き換えてしまう。
私は最初の2回の本番では第3案を用いた。チェロを2台持って行くのは大変だが、なに、どうせ車だ。この楽章は変奏曲で、最初にチェロが、実にすばらしい主旋律を弾くが、例の15小節の休符の後、問題のBの前に、もう一度主旋律のソロがある。ここはピアノのBのオルゲルバスが鳴っているので、和声がくぐもっている。最初の主旋律をブリリアントな、あるいはケバイ、自分の楽器で弾き、後半の主旋律をもう一台の(楽器製作の師匠の)地味なチェロで弾くと、実にしっくりくるのだ。
これが一番観客には受ける。最初から、「なんで2台あるんだ?」という疑念が漂っている。
3回目の本番は大阪梅田のフェニックスという本格的なホールを借りて室内楽のコンサートを開いた時で、なんとなくそういうこけおどしに近いことをするのがはばかられて、第2案を用いた。
最近イッサーリスが横浜でこれを弾いたのを見た友人(ピアノ弾き)の話だと、イッサーリスは第2案か第5案を使ったようだ。しかも、この下のBを、かなり強めで弾いたので(とてもイッサーリスらしいと思う)、ここがこうなっていると知らず、いい気持ちでうとうとしていたこの友人は、チェロにはあり得ない音程が聞こえてきて、びっくりして目が覚めたという。3楽章が終わったところで調弦し直したので、ああ、そうだったのかと思ったそうだ。
テレビで山崎伸子氏がこの曲をやったのを放映したとき、目を皿のようにして、さあ、どうする、と思っていたら15小節の休みで何もしない、えっ?と思ったら上のBだけ弾いた。第4案。なにかがっくりしたが、考えてみたら、彼女らしい。「そんなことをぐちゃぐちゃと考えて遊んでいるから、あんたはうまくならないのよ!」という彼女の声が聞こえてくるような気がする。
チェロ ピアノ 室内楽