はかせさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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第1と第2

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 今、組んでいる弦楽四重奏の第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンは固定だ。第1ヴァイオリンを弾いているOさんは、第2ヴァイオリンも好きで、他のヴァイオリニストとやるときは第2を弾くことが多いが、モーツァルトなら第1ヴァイオリンも好きなのだ。第2ヴァイオリンを弾いているTさんは、積極的に第2ヴァイオリン好きで、すべての状況で第2しか弾かない。それで固定している。
 今はモーツァルトの後期10曲限定なので第1と第2も固定しておいた方が、ベターだと思う。そのパートでの経験が蓄積される。いろいろな曲をやるのなら、曲ごとに交代するのも有りだと思う。
 アマチュアのオーケストラを聴きに行くと、上手な人が第1ヴァイオリン、下手な人が第2ヴァイオリンに分類されているのか?というくらい第2ヴァイオリンが落ちる団体にぶつかることがある。カルテットの場合、よくわかっていて上手な方を第2に据えた方がうまく行くのだが。

 私は自分の近くに上手なチェリストがいるのを好まないのだが、たまに、ブラームスの弦楽6重奏(2Vn+2Va+2Vc)を弾くとかで、他のチェリストと接近遭遇することになる。ブラームスの2曲の場合、第1チェロと第2チェロの難易度に大きな差があるので、二人のチェリストの力量の差によって自ずとどちらが第1を弾くかは決まる。第1チェロは技術的に難しい上に、全体をリードしなければならない状況が頻発する。
 シューベルトの弦楽五重奏(2Vn+1Va+2Vc)は、特殊な曲だ。第1チェロは高い音程が出てくるが、重要な、あるいは、おいしいのは第2チェロである。第1チェロは第2ヴィオラという役回りが多く、たまに、第2チェロの補強、という感じだ。全体を堂々と支え、長大な緩徐楽章で第1ヴァイオリンと愛を語り合うのは第2チェロだ。
 文部科学省の在外研究員(国立大学教員の特権)でロンドンに10ヶ月いた間、忙しく室内楽をやっていたのだが、ある日、プロとアマチュア混合で、この曲を弾いて遊んだ。もう一人のチェロはちゃんとしたプロだった。この曲を弾いたことがなかった私は、プロに遠慮して第2チェロの楽譜を取ったら、そのチェリストが、この曲はこっちが難しいからね、といって自分が取り、私には第1チェロの楽譜を渡してくれた。帰国してから一度この曲を弾いたのだが、その時は断固として第2チェロを弾いた。

 チェロ 室内楽


日付:2007年06月18日

1件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

最後にクスっと笑えるはかせさんのブログ、楽しいです♪
オケだと1番の方がやっぱり難しい(というかおいしい)ですよね。でも、「新世界」のフルートは、2番にも沢山ソロがありました。その2番のソロの部分、著名なプロオケのCDを聴いても、『2番吹きの音』がしてしまっているのがおかしい。

2007年06月19日 06時47分20秒

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