はかせさん
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このブログ(日記)へのコメント
2007年07月17日 21時45分20秒

もちろん、チェロの音が一番好きです。
自分が演奏する楽器は、微妙な音色の変化が聴き分けられても、自分から遠い楽器はそういう耳が出来てないので、単調に聞こえる、という現象があるかもしれません。
2007年07月18日 15時58分15秒

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翌日9日は11時から1時まで総練習で、7時から演奏会だ。その間にヴィオラのオクセンホーファーによるマスタークラスがあって、息子が受講するというので是非見学したかったのだが、非公開とのことで駄目だった。
総練習は演奏会の曲順に通していく。運命の力、オーボエ協奏曲、ザ・グレイト、アンコールのシュトラウスの順番だ。止めたり、やり直したりも時々入る。止めなくても口による指示はしょっちゅうだ。
運命の力・序曲はほとんど記憶にない曲だが、いかにもオペラの序曲らしく幕の内弁当のようだ。悲劇的な要素を示す、チェロ、コントラバスの上昇音型が音程も良く、一体となって動くのがとても心地よい。途中でクラリネットのソロが出てくるのだが、驚くほど美しい。双眼鏡で顔を確認したら、ペーター・シュミードル。さすがだ。
モーツァルトのオーボエ協奏曲について、息子が、「オーボエはどうやってもオーボエの音しかでないね」と言っていたが、確かにあたっている。ソリストのマルティン・ガブリエルはとても上手なのだが、音色がやや硬質で一本調子かもしれない。
1楽章の最後はホルンで終わるのだが、これが素晴らしくうまかった。協奏曲のバックのオーケストラは地味な仕事が多いと思うのだが、ここのホルンは瞬間的にソロなのだ。このホルン吹きはアカデミーメンバー(ザ・グレイトでも1番ホルンを吹いている)だが、技術も音楽性も素晴らしい。そして、ここに向けて周到に準備していたのに違いない。
同じことが2楽章の最後のオーボエでも起きた。CDを聴いていた時には気付かなかったのだが、2楽章の最後を締めくくるオーボエはソリストではなく、オーケストラの第1オーボエが吹いている。ここをソリストとは全く違う、柔らかい魅力的な音色で吹いたのだ。このアカデミーメンバーは他の曲でも素晴らしい演奏をしていた。
3楽章の途中でムーティが止める。第1ヴァイオリンに注意。数小節に及ぶ音符のつながりを同じようにだらだらと弾いたことを咎めているのだが、その言い方がおかしい。いろいろ料理を休み無しに食べ続けているようで、一つ一つが味わえない、というような感じだった。確かに、そこは複数の役者による掛け合いなのだが、それを棒読みするように、彼らは弾いていたのだ。
ホルンがある箇所でやりすぎた。ちょっと音質を変えて自分だけ目立つ弾き方を試してみたらしい。すかさずムーティが止め、にやにや笑って一言。本人も自覚があったらしく、「やっぱりまずかったすか?」という表情をし、周囲は大爆笑。
総練習で、一番注文が多かったのがこの曲だった。我々がカルテットをやっていても、一番大変なのがモーツァルトなのだが、彼らのレベルでもそうなのだ。
オーボエ協奏曲で時間を食ったので、ザ・グレイトは3楽章のトリオからスケルツォに戻ったところで止め、あとは省略して4楽章に入ったりした。前日の練習から何もしていないはずなのに、昨日より一段と良くなっている。みんな自信に満ちている。シューベルトは割合長い時間テンポ変化をさせないような縛りの音型(メトロノームのような)が続くことがある。別の要素から、そのテンポ維持の部分に入った瞬間の刻み担当パートが、その小節の一拍目から自信たっぷりにゆるぎもせずにテンポを出している。
アンコール用のシュトラウスは今ひとつちぐはぐなところがある。ワルツのリズムが始まった時、なにかばらけそうになる。ヴィーンの人たちのヴィンナワルツのリズム感が特殊でアカデミーメンバーと合わないせいなのかもしれない。チェロのトップで弾いているフリッツ・ドレシャルが、いつになく細かく大きく体を動かしてチェロ軍団をまとめようとしているのだが、その動き自体がやや違和感を感じさせた。この違和感はコンサートのアンコールでも残っていた。
チェロ 交響曲 協奏曲