はかせさん
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このブログ(日記)へのコメント
エラール!
『パリ左岸のピアノ工房』そのものみたいな日記ですね〜。うっとり。
カワイは、Shigeru Kawai が、すごくいい音がしていましたよ。店先のを主人がちょこちょこっと弾いただけですが。
> 継ぎ目は音の出る部分にある。
音の出る部分とは、ハンマーの当たる部分ですか?
結ぶってすごいですね。そんなことが出来るのですね!
> 一本のピアノ線を一往復半
そうなのですか。あの3本の弦は1本の弦だったのか。知りませんでした。(>_<)
そのYさん、うちにも来て欲しいなー。『新品』のハンブルク・シュタインウェイも診てもらえるでしょうか。。しかもアップライト。
トリオに間に合ってよかったですね。(^^)
2007年07月21日 18時16分23秒

2007年07月21日 20時59分38秒

2007年08月03日 10時13分28秒

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我が家のピアノは買ってから19年くらいになる。カワイのグランドピアノCA-40という型番だ。CAとはショパン・アニバーサリだったと思う。公団の分譲住宅を買い、それまでの狭い公務員アパートと比べると床面積が倍以上に広くなるので、結婚後8年くらい使ったアップライトを実家に払い下げ、グランドピアノを買ったのだ。
値段の点でヤマハかカワイしか無理だったが、ヤマハは品質管理が行き届いていて、同じ型番だとみな同じ、カワイはばらつきがあるので、マメに探して当たりを引くと良いピアノが買えるかもしれない、というのがカミさんの意見だった。音楽大学にずらっと並んでいる練習室には各社のピアノが入っていて、それをいろいろ弾き比べた経験から出た意見なので確かだろう。
カワイのピアノセンターをあちこち回って、2人で片っ端から弾き比べ、完全に意見が一致して選んだのが今のピアノだ。主として音色で選んだ。弾き心地はある程度調整で何とかなるだろう。たまたま象牙と黒檀の鍵盤で、とても弾きやすい。湿度が高くても滑りにくいし、黒鍵の角への指の引っかかりがよいので、ぎりぎり指がかすっても鳴ってくれる。
10年くらいはカワイから派遣される調律師に調律してもらっていた。カミさんは調律師にうるさく、気に入らないと、別の人に変えてもらい、結局、技術部長みたいな人がうちのピアノの面倒を見るようになった。遠い町に転居して、やっぱりカワイに電話して調律師を呼んだのだが、これが気に入らない。調律師の数も少なく、気に入らなくても、他にいない。
こちらに来てつきあうようになったプロのピアニストに相談すると、古いピアノが好きで腕が良い、Yさんというフリーの調律師がいるという。このピアニストは家にニューヨーク・シュタインウェイのグランドピアノと、エラールの古いグランドピアノを持っていた。エラールはショパンが愛用したピアノメーカの一つで、これはパリで見つけて衝動買いしてしまったそうだ!
エラールをシュタインウェイの調律師に調律させたら、同じピッチに調律しようとして、弦を何本も切り、木製のフレームも痛めてしまったそうだ。まあ、乱暴な話だが、新しいピアノばかり面倒を見ている調律師が、同じ部屋に置いてある2台のピアノを別のピッチで調律する気になるとは思えないのでやむを得ないだろう。
それで、人から紹介されたYさんにエラールの調律を頼んだら、嬉々としてやってくれているという。この2台はピッチが激しく違い、一緒には弾けない。
我が家にやってきたYさんは、うちのピアノがとても気に入ったという。鍵盤の蓋の支持部分がちょっと壊れていて(実害はない)、カワイの調律師はさかんに新しいピアノへの買い換えを勧めてきたが(商売人として当然だろう)、Yさんはとんでもない、これからが一番良い時期です、という。エラールなんか見ている人にすれば20年経っていないピアノなんて新品同様なのだろう。
Yさんは少しずつ、このピアノの調整を変えているようだ。我が家での使われ方を聞いて、室内楽用のセッティングにしているらしく、調律するたびに良くなる。
これまでに数度、弦が切れている。つい先週も切れた。昨日、Yさんが来て、修理してくれたのだが、なんと、切れた弦を交換せずに、結んでつないである!しかも、継ぎ目は音の出る部分にある。弦を交換するとしばらく、伸び続け、音程が狂う。一本のピアノ線を一往復半使うから、3本の弦が伸びるわけで、自分でチューニングハンマーを使って合わせるか、何度も調律師を呼ぶかしなければならないのだが、古い弦を結んでおけばそれはない、ということなのだろう。
明日はラベルのピアノトリオの練習のためだけに、東京からヴァイオリン弾きが飛行機でやってくるので、ピアノのピッチが狂わないのは大いに助かるが、びっくりした。
チェロ ピアノ