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高校レベルの勉強でも、問題に解答するより、問題を作る方が難しい。大学で教えていても、適切な試験問題を作るのは容易ではない。研究の世界では、何がわかっていて、何がわかっていないかがわかって、わかっていない疑問の中から、解答可能で重要な問題を見つけ出すことが一番難しい。
何とかという服飾デザイナー(サン・ローランだったかな)は、パリコレクションに出品する服を作り上げるのに、仮縫いを40回以上したという。40回仮縫いをして、まだ、正しくない点を発見できる眼力がすごいと思う。
合奏の練習をしていても、自分たちの演奏のどこが悪いのかを発見することは難しい。発見できても、そのうち、最も本質的で、なおかつ、それを修正する手段が手に入る欠点を把握する能力は容易には身につかない。
表面に顕れた問題点は発見できても、その問題点が生じた真の原因にまで到達するのは難しい。洋服の縫い目のそばにシワができたとき、どこをどう修正するとシワが消えるのかということを把握できるか、というのに似ている。
学生時代にやっていたカルテットは、誰も途中で落ちず、最後まで通ればそれがゴールだった。どうせ音程なんて合うわけないし、これでできたから次の曲に行こう、という感じ。音楽大学でも必修で室内楽があって、学生同士組んでカルテットの練習をしているが、息子の話だと、全然議論らしいものはできない、という。音程と弓順の話に終始するらしい。
それでも、途中に出てくる一拍目を全員、縦の線をそろえたいのにばらつく、などということには気づくのだが、そういうときの対処も、「第一バイオリンをよく見て、気持ちを合わせよう。10回くらい練習すれば合うようになるだろう」というくらいのものだ。虫歯予防のため、歯は一生懸命磨きましょう、というようなもので、馬鹿げていると思う。ほとんどの場合、合わない原因というものが、複数存在していて、その原因を取り除けば、合図なんか見なくても合うようになるのだが、そこまで到達できるようになるのは容易ではない。
オーケストラの指揮者は、練習の中で、問題点とその原因、それにたいする対処法を的確に提示できることが要求されていて、能力のある指揮者が指揮をすれば平凡な市民オーケストラでも良い演奏ができるようになる。
室内楽の場合、その能力を持つプレーヤーが、最低1人は入っていないと、とりとめのない練習になる。また、その能力が他のメンバーに評価されていないと、発言しても反発を受けるだけで成果に結びつかない。
しかし、そういう一人が他のメンバーに認められるようになった場合、合奏の練習は実り多いものになるし、他のメンバーにもそういう問題発見能力が付くようになる。
チェロ 室内楽