はかせさん
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このブログ(日記)へのコメント
2007年08月01日 21時25分51秒

ピアノは、かなり難しいところでもゆっくりならできたりするでしょう?あとは速くするだけ、という感じで。
弦の技術はちょっと違うようです。
2007年08月02日 10時54分18秒

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今月の終わりごろ、ある演奏会があって、ベートーヴェンのクラリネット三重奏曲変ロ長調op.11「町の歌」を演奏することになっているのだが、主催者から連絡があり、ちょっと時間が余り気味なのでもう1曲弾きませんか、という。ピアニストに、ベートーヴェンのチェロソナタ第4番の1楽章を弾こうかといったら、その直後にラベルのトリオの本番もあるし、抱えている曲が多いから負担が重い、という。
このへんがピアノとチェロの違いだと、たびたび実感する。ピアニストは本番でミスタッチとかするのがとても恥ずかしいらしく、たっぷり練習したものしか演奏会で弾きたくないようだ。
チェロは、曲に向けての練習はピアノほど必要ない。だから、10曲やそこら抱えていても心配はない。ソナタだろうが室内楽だろうが、初見で弾けないものは練習しても弾けない、という感じだ。ピアノに比べると遙かに楽譜は易しいし、手持ちの技術を瞬時に組み合わせて弾いている。弾けない箇所は、それを弾く技術を持っていないから弾けないのであって、そこを練習したからといってその技術は身につかない。
たとえば、楽器をしっかり鳴らし、魅力的なチェロらしい音色を出す、という技術は、大人になってから始めた人の多くにとって、習得が難しい。ある曲でそういう音を要求さたとき、そのパッセージをいくら練習してもできはしない。根本的なブレークスルーが必要なのだ。
スタカートで弓の毛を弦の上で半分飛ばしながら弾き、ちゃんと楽音を鳴らし、雑音を出さない、という技術は、それをマスターしている人には初見でもできるが、そうでない人にはできない。そこで練習してもできるようにはならない。
音程にしても、突然出てきた、ト音記号で上から二本目の線の所のcの音程を、正確に取るのには、その場で練習してもだめで、もっと以前に基礎練習によって、各種のポジション移動技術を完成させておかなければ無理なのだ。
2本の弦を別々に押さえ、同時に音を出す重音がうまく音程がとれないチェロ弾きは、要するに基礎的なポジション練習が完成しておらず、いつも行き当たりばったりで音程を取っているわけで、突然出てきた重音を、その場でいくら練習しても、本番では失敗する。
結局、基礎学力をつける特訓をどこかでやると、そこで身につけた技術が生きる箇所はどこも弾けるようになる。そういうわけで、弦楽器は、ある曲に向けての練習は、ここはどの弦で弾くとか、どこでポジションを変えるとか、どこで弓を返すか、なんかを決め、楽譜に書き込み、その自分の指示を正しく実行できるようにする程度で、たいした時間はかからない。
もちろん、楽譜を勉強し、曲の構造を解析する作業は別だが、こちらは練習を始める前にやってある。私が弾きたいと思う曲はどれも、子供の頃から耳にたこができるほど聴いており、ほとんど頭に入っている。
ピアニストは、その曲のすべての指の動きを小脳に書き込むまで練習したいらしく、練習時間を際限なく要求する。
結局、その演奏会ではバッハの無伴奏チェロ組曲の、あるプレリュードを弾くことにした。
チェロ ピアノ