はかせさん
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疑問が10年越しに解けた、というのは嬉しい限りですね。それこそ“学ぶ喜び”と言えるのではないでしょうか^^ 疑問を持つこと、疑問を持ち続けることもひとつの能力なのでしょう♪
2007年08月05日 13時39分47秒

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子供の時最初に教わったピアノの奏法はハイフィンガー奏法で、指を高く挙げ、力強く打鍵するように指導されていた。
小学校低学年の頃、薬指だけが動きが悪いことに気づいた。たとえば、右手で白鍵のドレミファソを五本の指全部で押さえておき、指を一本ずつ交代でできるだけ高く挙げてみる。挙げていない指は鍵盤を下まで押さえておく。
こうすると、親指は挙がる。人差し指と小指は高く挙がる。中指はそこそこ挙がるが、薬指は鍵盤から1センチほどしか挙がらない。右手も左手もそうだ。
このことはずっと疑問として頭の中に残っていたのだが、大学生の時、骨、筋肉、腱の構造を学んだとき、一挙に解決した。
親指を動かす筋肉は、他の指の筋肉と共通するものはないので、独立して動く。人差し指から小指の4本の指を動かす筋肉は共通のものが多い。これらの筋肉は前腕(ゼンワン:肘と手首の間をこうよぶ)にあり、一つの筋肉から4本の腱が出て、それぞれの指に伸びて、これらの指を遠隔操作で引っ張る。指を伸ばす筋肉は一つ、曲げる筋肉は二つある(これによって、指のどこの関節を曲げるかをコントロールできる)。だから手首を、4本の指×三つの筋肉=12本の腱が通過している。手首は腱で混み合っている。
指を伸ばす筋肉(指伸筋シシンキンという名前です)から4本の腱が出ていて人差し指から小指の4本を別個に伸ばすことができるが、人差し指と小指には、その指だけを伸ばす専用の伸筋がある(示指伸筋ジシシンキンと小指伸筋ショウシシンキン)。だから、この二本は他の指がどうなっていても、指を伸ばす(=挙げる)ことができる。
中指と薬指はそんなものがなく、4本全部のための指伸筋だけなので、他の指が曲がっていると、この指伸筋の腱が引っ張られていて、動きが悪い。さらに、薬指を伸ばす腱は中指、小指を伸ばす腱と、途中で連絡するひもがあって引っ張られるので、中指、小指に従属している。それで、薬指は、中指、小指が白鍵を押していると挙がりにくいのだ。
子供の時に抱いた疑問が、10年経った大学生の時、人に教わることなく解決したのだからとても嬉しかった。このストーリーを誰かが教えてくれたのではなく、自分で発見したのだ。その時、この話を教授にしたら、「君は問題を発見し、それを解決する能力があるから、この世界で生きていける」と言われた。それで今なお、体の作りと仕組みを知ること、それを教えることを仕事にしている。
チェロ ピアノ