はかせさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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イメージと機材

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 カメラも好きだ。小学生の頃から家で写真の現像、焼き付けをやっていた。今はEOS 5Dという一眼レフのデジタルカメラに、古い京セラ・コンタックス用のカールツァイスレンズをアダプタを介して装着して写真を撮っている。
 ロンドン大学で標本撮影用に借りた60mmのマクロレンズの優秀さに感動して、高価だったツァイスレンズを5本も買い揃えたのに、コンタックスカメラは消滅して、デジタルカメラでの使い道が無くなってしまった。アダプタさえあれば最新のEOSに装着できて、絞り優先測光ができるのは嬉しい。フォーカスは手動になるが、コンタックスは昔から手動で合わせていたから、慣れている。
 EOS 5Dは非常に優秀なボディだが、なんと言っても昔のフィルムと同じ大きさの撮像素子で、昔のイメージでレンズが使えるところが気に入っている。
 小さく安価なデジタルカメラや携帯電話に附属しているデジタルカメラで写真を撮っている人が、私の撮影した写真を見て、「やっぱりデジタル一眼レフは良い写真が撮れる、私も一眼レフを買いたい」などと言ってほめてくれる。

 でも、カメラを買い換えたら良い写真が撮れる、と思うのは誤解だ。一眼レフを買ったところで、セットでついてきた暗いズームレンズを付けっぱなしにして、自分は一歩も動かず、適当にズームリングを動かしてフルオートモード、機械任せのオートフォーカスで撮影していたら、コンパクトカメラと同じような写真になる。

 先にこんな写真を撮りたいというイメージがあるから、そういう写真が撮れる場所を探して動き回り、それを実現化できるレンズ、それを装着できるボディを選ぶのだ。才能のあるプロの写真家は、機材に制限があってもちゃんと立派な写真を撮るのには、いつも感心する。仕事で撮影する写真は、論文にこういう写真を載せる、というはっきりとした計画が先にあり、それに沿って撮影する。

 音楽演奏でも同じことがある。撮影機材に相当するものは、演奏技術だろう。

 テレビでピアノの演奏を聴いていて、正確で高速な運指ができているけれど、内容はからっぽ、という印象を持つことがよくある。弦楽器でも、音程も正確、リズムも正しいけれど、それだけ、という演奏は多いのだ。曲に対するイメージ、これを表現したいというものがない。手に任せて演奏している。機材は良いのにねえ。
 こういう人の演奏を金を出して聴きたいとは思わない。テレビで見て反面教師にするのは良いけれど。

 昔は、技術はちょっとナニだが、強烈なイメージ、作品への強い没頭で有名な大家が活躍していたものだが、今はこういう人は世に出ることはない。技術を採点することは容易だから簡単にスクリーニングを受ける。技術はあっても音楽がない演奏家をふるいにかけるのはもうちょっと手間がかかるので、そういう演奏をテレビで見る羽目になるのだろう。

 チェロ ピアノ


日付:2007年09月26日


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