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グレン・グールドは昔からとても好きな演奏家だった。20世紀のピアノ弾きで最も重要な一人を選べ、と言われたらグールド、と答えると思う。
グールドが1957年に24歳でソビエトを訪問したときのDVDを見ていたのだが、この時のグールドの演奏を聴いたときのソビエトの音楽家の受けた衝撃はすさまじかったようだ。異星人、火星人というたとえが頻出する。アシュケナージもニコラーエワもロストロポーヴィッチもリヒテルもただただ驚き、感心したらしい。
モスクワでの最初の演奏会の前半には、ほんの少数の客しか来なかった。バッハばっかりのプログラムなんて退屈だし、第一、モスクワ音楽院では当時、バッハは当局により事実上禁止されていた。バッハはキリスト教に関係するから、共産主義という排他的な一神教は他の宗教を許さなかったというわけだ。ソビエトは今の北朝鮮に近い政治状況だったのだ。それが、前半のプログラムの終了直後、少数いた客が皆、友人、知人に電話をかけまくって呼び寄せ、後半は超満員になり、終演後いつまでもカーテンコールが続いたらしい。
ある音楽会では客席定員400の会場に立ち見が1000人入って身動きがとれなかったという。
私が初めてグールドの演奏を聴いたのは、バッハのインヴェンションとシンフォニアのLPだったが、とても衝撃的だったし、ものすごく魅力的に感じた。もちろん、曲は全部頭に入っていたが、こういう風に弾くなんて考えもしなかった。今でもバッハで、グールドより魅力的な演奏を聴くことはほとんどない。
DVDでモスクワ音楽院の教授が言っていたように、バッハ演奏はグールドを聴かずに行うことは不可能だと思うし、グールド以前とグールド以後と、ピアノ演奏の歴史は区分すべきだろう。
彼は誰かに影響を受けてああいう演奏をするようになったのだろうか?それとも、ただ楽譜を研究していて、このように演奏すべきだという結論に至ったのだろうか?それ以前のピアニストと隔絶しているところが凄いと思う。
ピアノ