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我々の団のクリスマス演奏会で1曲だけ合唱のない器楽曲を演奏する。コレルリのクリスマスコンチェルト(合奏協奏曲ト短調op.6-8)だ。たぶん、コレルリで最も有名な曲だろう。
合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)では、合奏団を二つに分ける。コンチェルティーノ(ソロ)とリピエノ(トゥッティ)だ。ソロ集団だけが演奏するところと、トゥッティ集団が演奏するところ(通常ソロ集団も一緒に弾いている)があるわけで、複数のソロ楽器が細く技巧的に演奏しているところに、トゥッティ集団が突然加わって迫力を増す、という趣向だ。
ソロ集団は、ヴァイオリン二本とか、ヴァイオリンとオーボエとか、フルートとかであったりするのだが、チェロが入っているものも多い。ところが、曲目を書く場合に、チェロのソロは無視されることが多い。ヴィヴァルディの作品3(調和の霊感)はどれも素晴らしい12曲の合奏協奏曲が納められた作品集で、1番、4番、7番、10番は4台のヴァイオリンがコンチェルティーノ、2番、5番、8番、11番は2台のヴァイオリン、そして、3番、6番、9番、12番は一台のヴァイオリンのための協奏曲だが、たとえば10番や11番はチェロもソロがあって大活躍だし、かなり技術的に(というより勇気の面で)大変なのだが、通常、不当にもチェロもコンチェルティーノに含まれていることが明記されない。
コレルリのクリスマスコンチェルトは2台のヴァイオリンとチェロがコンチェルティーノを形成する。チェロパートはたぶん、ヴァイオリンパートより難しく、大活躍だ。それは腕の見せ所で良いのだが、我々の団のチェロは私一人なのだ。つまり、リピエノのチェロがいない。それで、リピエノが入ってきたときに迫力を増そうにもいない。だから、私はコンチェルティーノを弾いているときは少し細めに弾き、リピエノが入ったときは迫力を込めて弾かなければならない。また、コンチェルティーノが技巧的なソロを弾いているとき、通奏低音のチェロが支える。コンチェルティーノのチェロがソロを弾いているときはリピエノのチェロが支えるのだが、ここに人がいない。オルガンがいるし、本番では団友のプロのコントラバスが来てくれるの大丈夫だと思うが、練習していて心許ない。
コレルリという人はヴァイオリンの名手で、現代のヴァイオリニストは師匠筋を辿っていくとみんなコレルリがご先祖様になる、という話をきいたことがあるが、ヴァイオリンパートはそれほど難しくない。サードポジションまでしか使わせてはならないと、考えていたフシもある。
浪人中の次男に時々ヴァイオリンを弾かせるのに、通奏低音付きのヴァイオリンソナタがちょうどよく、ヘンデルを選んでいたのだが、コレルリの作品5を試してみたら、これがなかなか良い。楽器が良く響くのだ。また、通奏低音の扱いが上手で、自作のチェロと、2作目のヴァイオリンとの和声が誠に気持ちよい。
あまり経験を積んでいない、アマチュアヴァイオリニストにお勧めの曲集だ。
チェロ ヴァイオリン(バイオリン)