はかせさん
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Stradibariなんかみんな欲しいですからね。どうしても極端な希少価値がつきますね。確かに無駄な音がないので良いのですが、普通は価格にして普通の倍ぐらいでしょう。でもStradivariは世界に数百しかないとか?みんな欲しいもんだからオークションで億単位まで行ってしまうのですね。
2007年10月17日 17時21分51秒

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弦楽器の値段には謎が多い。売買される値段に合理性などほとんど無いのではないか、と思う。売りたい人と買いたい人との意見が一致して、売買が成立したのなら、それに文句を付ける筋合いはないけれど、不当な高値が横行しているように思う。アマチュアからプロまで楽器の売買で損をした話は非常に多い。買った時に比べて安くしか売れなかった話をよく聞く。こんな大したことのない楽器をそんな大金出して買ったの?というケースはしょっちゅうだ。
演奏するツールとしての価値、すなわち性能のようなものが楽器にはあると感じる。その性能を反映して値段が付いていて欲しいと願う。しかし、それをどうやって評価するのだろう?機械にかけると得点が出る、というような話ではないだろう。結局人間が評価するしかないだろうが、では、だれが評価するのか?
楽器販売業者が評価して値付けをしていることが現実には多いが、彼らに評価する能力があるのだろうか?自慢するわけではないが、これまでに出会った楽器販売業者(弦楽器製作者も含む)に、チェロを鳴らす技術が私より上という人は一人もいない。彼らが自分では使うことの出来ない道具を評価しているのは不思議なことではないか?
彼らは目で見て、材料の良さとか、作った人の木工技術の高さとか、作った人の思想とか、まあ、美しさとかから楽器に点数を付け、同じ製作者とかその同類の楽器が最近どのくらいの値段で売買されたかを勘案して、値段をつけているらしい。弾いてみてどうか、ということは彼らには判断できないだろう。
では、演奏家なら評価できるか?なんとなくそう思うから、楽器を買う時には先生とか、演奏が上手な人とかの意見を聞きたくなる。でも、どうなんだろう?プロもよく騙されて大損している。演奏家は、楽器を弾いてみて好き嫌いとか、弾きやすい弾きにくいは言えるだろう。しかし、演奏家の耳に聞こえている音と、ステージでお客が聴いている音とはかなり違う。演奏家には雑音の混じった音が聞こえている。また、楽器の振動を体で感じていて、たくさん振動を感じると音量が多いと判断しがちだ。でも、これは本当に音量が出ていることもあるが、楽器が薄くて弱いので振動していることもあり、この場合、客席まで届かなかったりする。
では、客席で聴いている人が評価できるか?それも難しい。よく、同じ演奏家が新作楽器とストラディバリとを交互に弾いて、客席にいる人に当てさせる、という実験が行われたが、ほとんど当たらないという。聴いている側はどうしても、演奏家を聴いてしまう。楽器の差より、演奏家の個性の方に耳を取られ、どっちの楽器の方が良いのかはわからなくなってしまう。明らかにこちらの楽器の方が良い、と感じられることもあるが、それは、演奏家にそちらの方が弾きやすかっただけ、ということもある。
というわけで、二つの楽器のどちらが性能的に優れているか、ということだけでも評価出来る人を探すことは難しい。その上に、値段が正当であるか、という大問題がある。
楽器販売業者は、楽器を委託販売ではなく、自分が仕入れた(購入した)楽器を販売することが多い。だから、自分が抱えている楽器の値上がりを歓迎する心理はあるだろう。ストラディバリなどのクレモナのオールドの値段はこれらを集めていた人たちによって何度も、意図的につり上げられたらしい。これらの楽器の神話を広め、如何に貴重でかけがえのないものであるかを強調したのは、ヒル商会、ハンマ商会たちディーラーだったらしい。
また、売る側は、その楽器に何か値をつり上げる理由になる要素(装飾が施されている、裏板が一枚板である、だれそれという演奏家がこの楽器の製作者の友人が作った楽器を弾いている、イタリア製である)を強調して高く売ろうとするが、あとで、どこかで(買った店でさえ!)この楽器を売ろうというという交渉する時には、そういう要素は全く評価されないことが多い。
先生などに相談しても、この楽器はいくらなら適正な値段かを言うことは難しいし、先生を通じて買う場合など先生が儲ける問題もあったりしてなかなか大変だ。
結局、自分で腹をくくって決めるしかない。
チェロ ピアノ