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先日、表板をはずして削りなおした第一号ヴィオラだが、表板、裏板、横板を削って、結局20g軽くなった。使用者であるカミさんは大分軽くなったと喜んでいる。顎や腕が楽になったらしい。楽器の性能がどうなったか、という最重要の問題は、まだわからない。カミさんはすでにヴィオラ歴20年を越えるのだが、始めたのが大人になってからだったせいのなのか、才能が無いせいなのか、楽器の性能を評価できるような音は出せない。息子に弾かせてみるまで結論は出ないが、たぶん年末まで帰って来ないだろう。
私が膝の上に立てて(チェロみたいに)弾いてみた感触だと、悪くはなっていないと思う。全体に薄くしたけれど、圧力でつぶれることは無いし、音色も悪くなっていない。たぶん、改造は正解だったと思う。
今、ヴァイオリンを作っている。表板は完成して、きのう、サウンドホール(f字孔)を切って、バスバーを作り始めた。裏板も最終的な厚さ調節をした。
表板もそうだが、裏板の厚さは場所によって違う。参考にしている教科書が3冊あるのだが、英語の二冊と日本語の一冊とで、かなり違うことが書いてある。どちらも、駒が立つ場所(すぐそばに魂柱が立つ)周辺が一番厚くなる、というのは共通する。真ん中へんが厚いのだ。上と下の平らな部分は、真ん中ほど厚くはなく、まあ、3ミリ弱くらいということなのだが、英語の教科書は、ここよりエッジに近い部位が厚く(3ミリ以上)、と書いてあり、日本語の教科書ではエッジの方が薄い(2.5ミリ)、と書いてある。私はこれまで、師匠の指示と同じ、日本語の教科書のやり方で作ってきたし、それが合理的だと思うのだが、何か違う理論があるのだろうか。
いずれにせよ、一番厚い部分を5ミリ弱、エッジ周辺を2.5ミリ程度、上下の広い部分を3ミリ弱を目指して削っていたのだが、もう、結構軽いのだ。佐々木ヴァイオリンのHPによると、彼の裏板は120gというのだが、製作中の裏板はすでに115gだ。まだ、上下の広い部分が3.2ミリ程度残っているのだが。一枚板の綺麗なカエデ材だが、きっと軽い材料なのだ。手でもって捻ったり曲げたりしてみた感触はもう、そんなに堅くない。コンコンと叩いてみて聞こえる音も、裏板の標準とされるFisの音程だ。それで、目標より厚めだが、この辺で終わりにすることにした。
私の乏しい経験では表板の外側の隆起の形が、楽器の音色に最も強い影響を与えるようだ。板の厚さは、音の出やすさに影響が大きいが、音色にはあまり影響はないかもしれない。外側の隆起は、高いと音色は面白くなるが、音量は出にくくなる、などと言われる。素人が作った楽器が、意外に良い音色なのは、素人は削りすぎを恐れるあまり隆起が高くなる傾向があるので、そのせいかもしれない。
今回のヴァイオリンも高々としたアーチになった。プロ演奏家は大きなコンサートホールで、フルオーケストラをバックに協奏曲を弾く、という用途を想定して、音量の出る楽器を要求するが、アマチュア演奏家にそんな機会はない。毎日の練習の時に弾き手が、「ああ、綺麗な音!」と思えるのが一番だ。それもあって、高い隆起の楽器を作っている。
これでバスバーの作業が終われば、組み立てだ。横板に裏板を接着し、エンドピンの穴をあけ、ラベルを貼り、表板を接着して箱になる。指板を加工し、ネックを組み込み、駒だの魂柱などを加工すれば白木完成だ。正月休み頃完成だろうか。
チェロ ピアノ