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チェロの曲や室内楽は常に、知っている曲の中から次に弾く曲を選ぶ。オーディオマニア・レコードコレクタの父親を持ったから、家でありとあらゆるチェロ曲や室内楽を聴きながら育ったので、自分の好みはよくわかっている。
幸い、好きな曲はかなり多いし、同じ曲を何度もやっても楽しいので、一生困ることはないが、初めて、好みの曲に出会うという快感は得られない。聴きに行くときも、好きな曲の演奏会しか行かないので、先日の山崎伸子さんの時のように、全部楽譜が思い浮かぶ状態で聴いている。新鮮さが無いと言えば、無い。
父の音楽の好みは私より遙かに広かったが、声楽関係はあまり聴いていなかった。バッハは相当に好きだったのだが、なぜか、カンタータ、受難曲は1枚のレコードも無かった。私は以前書いたようないきさつで、カンタータの演奏団体に入った。
http://www.c-music.jp/index.php/blog/detail/i/2091...
バッハのカンタータは200曲ほどもある。楽譜が完全でない曲、偽作、我々の団では編成上できない曲などがあって、そんなには演奏することは無さそうだが、ほとんどは全く知らない曲だ。これが新鮮で、実に良い。さすが、バッハで、これだけたくさんあっても、1曲ずつユニークだし、編成もいろいろあって楽しめる。その曲の初めての練習の時などわくわくする。そして、演奏会を迎える頃には大好きになっていて、道を歩きながら口ずさんでいたりする。
来年の演奏会で取り上げる曲にカンタータ第6番というのがある。これが妙な編成だ。歌手はコーラスとソロがあるので普通だが、器楽が弦楽合奏にオーボエ2本、イングリッシュホルン(オーボエ吹きが吹く)、ヴィオリーノチェロピッコロというものだ。
オーボエ吹きを3人都合するのも大変だが、ヴィオリーノチェロピッコロってなに?どうやら絶滅した弦楽器で首か胸にあてがって弾いたらしい。チェロとヴィオラの中間的な大きさで、音域もヴィオラより低いところからチェロにしては高いところまで出てくる。
この楽器はこの曲を構成する6つの楽章のうち、第3曲目にしか登場しない。他の楽章は全部tacetと書いてある。バッハはこの3曲目だけのためにこの楽器の奏者を雇ったのだろうか?
第3曲目はコラールと書いてあるが、ソプラノだけ。演奏団体によってはソプラノが一人で歌うこともあるが、ソプラノ全員で歌っているCDもある。たぶん、我々はソプラノ全員で歌うだろう。この第3曲目に参加する楽器はこの、ヴィオリーノチェロピッコロの他は通奏低音(たぶんオルガン1人+チェロ1人)だ。
この6番のカンタータはバッハでも屈指の名曲だが、今回取り上げられたのは私の希望による。上の息子は中学生の時からここで弾いているのだが(最初はヴァイオリン、途中からヴィオラ)、もう、音楽大学も3年生だ。これから忙しくなる(どうか仕事がちゃんと来ますように)だろうから、最後にヴィオラのソロのある、5番を息子のソロで、と頼んだのだが、5番はラッパがたくさん必要なので、代わりに6番のヴィオリーノチェロピッコロをヴィオラで息子に弾かせようということになった。ヴィオラで弾くと、結構低くて出ない音が多いのだが、そういうところは1オクターブ上げて対処するしかないだろう。
息子は東京暮らしだから、頻繁には練習に来られない。ソプラノが全員で弾くとなれば時々練習するだろうから、私も練習台くらいはさせてもらおうと、練習している。まあ、指揮者はヴィオラ弾きだから、彼が弾くだろうし、私がこのパートを弾いたら、チェロがいないので、全然需要はないのだが、お遊びででも弾いてみたい。
これのパート譜はテナー記号で書かれている。チェロ弾きはテナー記号に慣れているが、ヴィオラは通常アルト記号だから困るだろう?と息子に聞いたら、「僕をバカにしないでよ、テナーだろうが移調譜だろうが、初見で弾けなけりゃ、音楽大学の学生じゃないよ」と言ってすらすらと弾いてみせてくれた。失礼しました。
チェロ