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3月の本番に何かチェロとピアノの曲を、と言われ、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ第3番ト短調BWV1029を練習し始めた。
ヴィオラ・ダ・ガンバはもうあまり使われなくなった楽器だ。マタイ受難曲なんかでは必要だし、ブランデンブルク協奏曲の6番だか3番だかにパートがあったような記憶がある。たしか、6弦、4度調弦、ギターのようなフレッド付きで弓を逆手で持つ楽器だと思う。
この編成のためにバッハは3曲のソナタを残しているのだが、その1番は、自作のトリオソナタの編曲だ。トリオソナタは二つの旋律楽器(フルート+ヴァイオリンとか)と通奏低音(普通、チェロ+チェンバロ)という4人で演奏される曲だが、この旋律楽器パートの片方をチェンバロの右手に、もう一つの旋律楽器パートをヴィオラ・ダ・ガンバに、通奏低音のチェロのパートをチェンバロの左手に割り振っている。この編曲により、バッハは通奏低音の音楽から、ピアノ+チェロのソナタという音楽への道を開いたのだと、勝手に解釈している。
1番はトリオソナタで弾いた方が楽しいと思うが、2番、3番はチェロとピアノで弾いても楽しい曲だ。多くのチェリストがレコーディングしているが、トルトリエなんかはチェンバロとレコーディングしている。まあ、その方が正しいと思う。プロはそうしてください。10年くらい昔に2番をおさらい会で弾いたことがある。カミさんがずっと習っていた坪田正三先生という大物ピアニストにレッスンしてもらって、一拍目の重要性を指摘された記憶がある。
3番はたぶん、一番よく演奏されるだろう。ちょっと劇的で良い。一楽章はどことなく、バッハの1番のチェンバロ協奏曲に雰囲気が似ていて好きだ。ただ、ほとんど休符が無く動き続けていることと、やっぱり違う楽器のための曲だから、弾きにくい。音域も高いし動きも速い。たぶん、ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器はフレッドがあるから速い動きに対処しやすかったのだろう。チェロで弾くと、ハイポジション連発だし、左手の親指が大活躍だ。
普段使っていないポジションはちゃんと楽譜に書き込んでおかないと、とっさに指が動かない。楽器に触りながらポジションを考え、結論が出たら楽譜に書き込むという時間のかかる作業をしながら、練習しているところだ。
バッハは様々な作曲技法を持っていた人だが、いつまで続くのだかわからない、と感じる曲がある。旋律とか構造の必然でできていない。カンタータなんかだと、歌詞の要求に従って必要なだけパターンを繰り返す、ということがあるかもしれない。宗教的数学的なバッハの遊び(?)みたいなものがあって、1番のチェンバロ協奏曲なんかは13小節で1セットなんていう構造になっていたりする。この曲の1楽章と3楽章も何かそういうことがあるのかもしれないが、今はまだ、延々と弾いてきて、突然コーダになる、という印象のまま練習中である。そのうち、しっかり考えてみよう。
チェロ ピアノ