はかせさん
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寝食を共にして数年が必要、とも言われるようなジャンルですしね、カルテットは。ピアニストははいれないのでいつも羨んで見ています。
ブログを拝見していて、演奏聴きたくなりました。でもちょっと聴きに伺うには遠いですね。。
2008年01月15日 12時02分25秒

セカンドヴァイオリンの女性が国連の仕事で世界中飛び回っているせいで、それほど練習が頻繁でないのが続いている理由かもしれません。
演奏はたぶん、聴いていただいたチェロソナタなんかと同じような感じだと思いますよ。
2008年01月15日 15時04分33秒

>聴いていただいたチェロソナタなんかと同じような感じ
ますます聴きたくなりました。一応演奏会情報教えてください。
練習が頻繁でないのが秘訣とは、深いですね。そういうことはあるかもしれません。あまりお互いに熱くなりすぎると、一時的な活動で燃え尽きてしまったりするのかも。
2008年01月15日 15時15分27秒

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昨日は弦楽四重奏の練習だった。この4人はモーツァルトの傑作シリーズ10曲(ハイドンセット6曲+K.499+プロシア王3曲)を演奏するということで集まってから、もう3年以上固定メンバで続いている。弦楽四重奏は、そもそも結成することが非常に難しいし、弦楽器のプレイヤーにとって、思い入れのかたまりのようなジャンルだから、合わない人とは続けられない。3年以上続いたということは、それなりに相性が良いのだろう。ヴァイオリン二人が女性でヴィオラとチェロが男性というのも、バランスが良い。理屈っぽい男たちが支える構造の中を、女性がしなやかに歌う自然さが感じられる。
4人とも子供の頃から楽器を弾き続けてきているし、弦楽四重奏の経験が豊富で、モーツァルトに対する信仰心を持ち合わせている。この後期10曲も、全部ではないにしろ弾いた経験のある曲が多い。カミさんが組んでいるおばさんカルテットは1,2度通して弾き、通れば取り立ててコメント、議論はなく、すぐに際限のないおしゃべりに移行するらしいが、我々の練習は議論している時間が長い。毎回の練習で全楽章きっちり練習できることは少なく、たいがい、2楽章くらいをしっかりやって時間切れとなる。
これまでに、イ長調 K.464、ハ長調 K.465『不協和音』、変ホ長調 K.428と弾いてきて(どれも公開で演奏した)、来月ニ短調 K.421を演奏する。ハイドンセットの6曲は、モーツァルトにしては珍しく、時間をかけて推敲して完成されたと言われるが、演奏していると随所に凝った作りがあり、モーツァルトの意欲を感じる。
ソナタ形式は人間の記憶を活用する上手い仕掛けで、これによって音楽は構築性と全人類性(民族固有ではなくどの民族に産まれても共感できる)を獲得したと思う。たとえば、再現部に入ったとき、聴き手は提示部を記憶しているから、ああ、戻ってきた、と感じる。それが再現部の途中で転調して、新たな色彩が出てきたとき、聴き手は提示部との違いを感じて、その立体感を味わう。
K.421の2楽章の途中で(これはソナタ形式ではない)、6小節ほどの進行で、最初に出てくるときは途中で感動的な和音の変化があるのだが、二度目に出てくるときはそこで敢えて和音を変化させず持続し、そのまま再現部に入る、という仕掛けがあった。なるほど!こういうところは特別に音程を正確に、和音をきっちり響かせなければならない。
こういうモーツァルトの作曲技法の凄さを改めて感じられるのが演奏することの醍醐味だ。来月公開で演奏するので、この曲をひとまず終わりにすることができる。ハイドンセットで残っているト長調 K.387と変ロ長調 K.458『狩』は後回しにして、20番ニ長調 K499「ホフマイスター」、またはプロシア王の2番か3番をやろうかと考えている。20番は素晴らしい名曲だが、非常に難しい。これまでに何度か挑戦したけれどいつも挫折した。プロシア王は3曲ともチェロが異様に難しい。それでもどれも弾き甲斐がある。
これまでの自分たちの演奏の録画を見ると、ほとんど満足できない。モーツァルトは作品があまりにも完成度が高く美しいので、音色や音程のミスとか、ちょっとした縦のずれなどが、聴いていて気になって仕方がないのだ。まあ、よく考えて弾いている、というのは評価できるが。この辺が、理解、解釈が最重要で、多少の濁りは許せるベートーヴェンと大きく違うところだ。
チェロ 室内楽