はかせさん
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男女の差について、私は仕事上で似たようなことを感じることがあります。仕事のできる優秀な人は女性の方が圧倒的に多いけれど、数少ない仕事のできる男性は、飛び抜けている人ばかりです。
2008年01月22日 11時09分40秒

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フォーレのピアノトリオの初合わせをした。この曲は過去2回、公開で演奏している。最初は20年ほど前、次は10年ほど前で、どちらもプロのヴァイオリニストとの演奏で二人とも女性だった。
前回ラベルのトリオを共演した30歳代の男性ヴァイオリニストは、わざわざ東京から飛行機で来てくれただけあって、しっかり練習してきていた。まず全楽章通して弾いたが、最初からきちんと音楽になっていた。しょっぱなから本気で弾ける幸せ!終楽章(3楽章)はテンポが速いし、リズムがちょっとトリッキーなのだが、全然かばう必要もなく、曲の要求するリズム通りに弾いて、完全に音楽にできた。非常に能力の高い人だし、彼はこの曲をずっと弾きたいと思っていたそうだ。また、この3人で6年間トリオを組んできた歴史のおかげでもあるだろう。
弾きながら、非常に気持ちよい。これまでのヴァイオリニストと全然違うのだ。一言で言えば清潔で意志が強い。常に揺らがない安定した精神がある。これまで一緒に弾いたヴァイオリニストも、プロとして演奏活動をしていたからもちろん技術的になんの問題もなかったし、それなりに3人で議論を深め、私としても納得いくところまで持って行って本番だった。しかし、今回弾いてみて、はるかにこちらの方が正しいと思った。
フォーレには、拍をだれかが定常的に打ち続ける音楽が多い。たとえば最も有名な「エレジー」では最初にピアノの和音が4分音符を打ち、それがずっと続く。そのビートに縛られながらチェロは悲劇的な美しい旋律を歌っていく。歌曲からの編曲でチェロでも弾かれる「夢のあとに」も、チェロソナタの葬送行進曲でも同じパターンが出てくる。
ピアノトリオでは、遅い2楽章がこのパターンで始まる。これまでのヴァイオリニストはここを歌優先で、ビートに附いてこさせていたのだが、今回のヴァイオリニストはこのビートを完全に守りながら、美しく歌う。そしてその縛りが外れて、ヴァイオリンとチェロのユニゾンに入ると全然違う歌い方に切り替える。1楽章でも定常的にピアノが16分音符でビートを出し続けるところを、揺らがないようにとピアノに指示した。これを守ると一挙に音楽がノーブルになる。
大して例数を調べたわけではないのだが、一緒に演奏してみると男と女はずいぶん違う。大人で室内楽を納得いくレベルで弾く人口となると、私の周囲では圧倒的に女が多く、男は5人もいない。それでも、その男達には共通する清潔さ、意志の強さ(強情さ、融通の利かなさ)、実用を越えたマニアックな情熱がある。そして、男性である私にはやはり男性と作る音楽の方がしっくりくる。
イギリスには男しか入れないクラブがある、あるいはあったらしい。今はどうなんだろう?フレミングの書いた007のムーンレイカーとか、ヴェルヌの80日間世界一周などに記述されている。最初読んだとき、男ばっかりで集まるなんて!と思ったが、やはりイギリス人の男性の現実主義は大したものだと、今は思う。
息子も今度、男ばかりの合奏でシューベルトの「鱒」の五重奏を演奏する、と嬉しそうに話していた。音楽大学は女の園だから、少数派の男が集まるのは難しいだろう。私も一度くらい、クレイジーな男ばかり集めて弦楽四重奏をやってみたいものだが、とうていできそうもない。
チェロ 室内楽