はかせさん
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このブログ(日記)へのコメント
中国の音大生(ヴァイオリンの方)は自分で楽器を作ると聞きました。
ウソか本当かはしりませんが・・・。
日本の音大生も作るのでしょうか。
2008年03月01日 11時01分04秒

日本の音大生が作ったという話は、聞いたことがありません。
みんな作ればよいのに、と思います。
2008年03月01日 11時42分04秒

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チェロの横板は、厚さ3mm、幅13cm、長さ90cmほどの寸法で売っている材木を使う。作る時、横板は6分割で作るのだが、真ん中のくびれた部分(Cとか、インナーバウツとか呼ばれる)とお尻の部分(ロウアーバウツ)は一枚の横板材から一枚ずつ取れるし、肩の部分(アッパーバウツ)は一枚の材料を等分に切って左右が作れる。だから横板材は3枚あれば足りるのだが、失敗することもあるし、材料そのものに薄すぎる部分があることもあるので、念のため4枚買った。今使っているチェロを作った時は2度失敗して割った。
横板材にカンナをかけて2ミリ以下にまで削る作業にも飽きたので、とりあえず、一枚曲げてみることにした。最初に曲げて、内型に取り付けられたブロックに接着するのはインナーバウツである。ここが一番曲げるのが難しいので、ここが曲がれば後は無事に曲がるだろうと予想できる。2ミリ弱に削った横板材を28cmに切って曲げる。
板を曲げるのは、熱と蒸気と力だ。ヴァイオリンの横板は、半田ごてにパイプ(自転車のフラットバーハンドルの両端を自分の肩幅に合わせて切り落とした残り)をネジ止めし、万力で机に固定した物で曲げている。チェロ用だとパイプの長さが足りないので、友人に頼んでチェロ用のステンレスパイプを分けてもらった。これを試してみたのだが、チェロの横板を曲げる時の力は相当大きく、半田ごてが見事に曲がってしまった。仕方ないので、楽器材料店に電話して、専用のベンディング・アイロンを購入した。
横板を曲げる作業に何度も失敗したが、それはいろいろ思い違いをしていたことによる。写真のようなアイロンにお湯に浸しておいた横板材を押しつけて曲げるのだが、ただ押しつけると必ずアイロンに当たっていない側が割れてくる。これを防ぐために、鉄板をアイロンの反対側に当てて押しつける。どちらかというと、鉄板で押して曲げるのだ。この鉄板は熱くなるので、木の取っ手を着けた。やはり友人からもらった15cm×40cmのステンレス板だ。実際には、鉄板の両側の取っ手を引っ張って横板をアイロンに押しつけて曲げていく。
また、熱で柔らかくして曲げる、という感じもあるが、板に含ませた水が蒸発して出来た蒸気で柔らかくするという感覚もある。ある製作者は、曲げる前に蒸し器で蒸すと言っていたが、我が家にそんな大きな蒸し器はないので無理だ。そういえば、椅子などで見事に厚い板を曲げて作ってあるものを見かけるが、あれも蒸してから曲げるらしい。鉄板、横板、アイロンの順で挟んで曲げるが、この時、横板とアイロンの間にお湯を浸した布を挟むと、しばらく蒸気が供給できるので、この手を使う。これなら熱で焦げるのも防ぐことが出来る。
という感じで、一枚曲げてみたら、何ということなく曲がった。早速内型にクランプで固定したところだ。これで乾かして、膠で接着することになる。
チェロを作る上で、大きなハードルとしては、まず、ハギがある。表板と裏板はともに真ん中で継ぎ合わせてから作り始めるが、この継ぎ合わせの作業をハギとよぶ。これは到底出来そうもないので、手間賃を払ってプロにやってもらった。
次のハードルが横板曲げで、これはどうやらクリアできそうだ。あと5枚も無事曲がるだろう。
チェロ ピアノ