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一昨年、息子のために大型ヴィオラを作った時、最後の調整を師匠にやってもらった。その時、師匠はヴィオラは大きい方が良いという考えに否定的なことを言っていたように思うのだが、去年会った時、大きいヴィオラを製作中で、完成したら息子に試奏に来てくれるようにと伝言を頼まれた。もう、白木で出来ていてこれからニスを塗るばかりになっていた。
師匠は手が速いからすぐだろうと思っていたのだが、今月の初めになって完成したという連絡が来た。なんでも、完成して音を出してみたら気に入らなかったので、表板を作り直したそうだ。
できあがった楽器が自分の水準に達していない、そして問題点は表板にあるとといえる判断能力はすごいし、表板を作り直して、自分の水準に入れてくる技術も凄いと思う。
正月頃、私の作った大型ヴィオラの表板を開けて、表板と裏板を削って薄くしたのだが、魂柱の調整が出来ず、そのままになっていたので、魂柱を作り直してもらう用もあり、息子と一緒に師匠の店に行ってきた。
師匠の楽器は、やはり美しく正確に出来ていた。細部の工作の上手さは見るたびに感心する。これまではアルコールニスを愛用してきた師匠が今回はオイルニスにしたそうだが、見分けはつかない。
早速息子が弾く。調弦中、よく知っている師匠の楽器の音がする。しかし、息子はすぐに自分の音にしてしまう。今愛用している担任から借りている楽器と区別できないような音色を出す。楽器なりの音は許さないという強い精神があるようだ。ただ、借りている楽器は4本ともガット弦(オリーブという銘柄)、師匠の新作はオブリガート(ナイロン弦か?)なので、その違いは聴き取れる。
息子が言うには、今、初めて本気で弾かれているところだから、まだ何も反応してくれないとのことだった。
そうこうしているうちに師匠はさっさと新しい魂柱を作り、はい出来ました、という。実に早い。息子が弾くが、削り直しは大正解とのこと。師匠の楽器よりは弾かれた経験が長いし音色感があるという。こういうことは弾いている本人にしかわからない。
今度のカンタータの本番で息子はヴィオラのソロのオブリガートを弾くのだが、私としてはぜひ、私の作ったヴィオラでこのソロを弾いて欲しいと考えており、息子に要望しておいたのだが、魂柱がちゃんとしていない状態では決められないと言っていた。
で、調整が済んで聞いてみたら、これで弾くと言ってくれた。やれやれ。担任から借りているヴィオラはプロのオーケストラに弾きに行くたびに周囲のヴィオラ弾きに褒められるという楽器だから、こちらをメインに使うのはやむを得ないが、サブとして時々弾くと言ってくれた。
師匠の作った425mmの大型ヴィオラは、小さいヴィオラをそのまま拡大した設計で、弦長は380mmを越える。そのせいか多少、弦に負担がかかってメタリックな音になっている気もした。この楽器はこのあとどうなるのだろう?こんな楽器を弾ける体型のヴィオラ弾きが買いに来ることを待ち望みたい。
チェロ ヴィオラ(ビオラ)