はかせさん
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このブログ(日記)へのコメント
初めまして。
私のページにアクセス頂き、どうもありがとうございました。
よろしくお願い致します。
はかせさんのブログはまだ少しずつしか読ませて頂いていませんが、演奏家の方ならではのブログという感じがして、興味深く読ませて頂いています。
「解釈が入力で、技術が出力」。演奏家の方の世界って奥が物凄く深いんですね。
私は専ら聴く専門なので、今度、弦楽合奏を聴く時は、はかせさんのブログを思い出しながら聴いてみようと思います。
乱文で失礼致しました。
2008年03月06日 16時56分01秒

ここはこうであるべきだ、という確信の強さと正しさ。これこそが、一流の音楽家の資質。
そう思います。
2008年03月07日 12時53分44秒

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楽器を演奏しているときの要素として、解釈と技術はある程度独立しているように思う。作曲家の意図を正しく読み取ることと、それを音として実現することだから、前者は入力、後者は出力の問題かもしれない。
周囲のアマチュアのチェロ弾きが弾くのを聴いていると、この人のこの技術のままでも解釈をきちんとすれば、ぐっと良い演奏になるのに、と思うことが多い。きちんとフレーズを考え、その切れ目を正しく理解するだけでぐっと音楽らしくなるし、いつも焦って弾いているのが落ち着いてくるだろうに。そうすれば混沌だったところも綺麗に弾けるようになる。先生の所に行ってレッスンを受けるとそれだけでぐっとうまくなる、というのはこういう理由だろう。しかし、多くの場合、これが定着しないのは解釈を自分で考えていないからで、そのうち、教わったことを忘れ、もとに戻る。
また、技術が低いから、弾くのに一生懸命で解釈にまで頭が回らないというのも真実と思われる。だから、この技術レベルのままで解釈を、というのは前提として無理のようでもある。
私の好きなプロの演奏家ではこの両者が高いレベルで両立している。これは不思議といえば不思議で、技術を磨いたからといって解釈する能力が上がるとも思えない。事実、技術は高いけれど解釈はだめというプロの演奏家は、普遍的に存在している。
たぶん、すごい演奏家は解釈の能力が先にあるのだと思う。音楽的でない弾き方はできない、というような感覚が強いのだろう。
最初は部分的な旋律の歌い回しから始まったかもしれないが、その旋律の始まりと終わりをどうするか、に興味が移り、それを支える伴奏音型を考え、二度目に出てくるときにはどう処理して、という具合に次第に曲全体の構造に考えが及ぶ。
すると、その音楽を実現するためにはどうすればよいのか、という方向に考えが向かい、その方向に沿って練習できる。また、どうありたい、というイメージがはっきりしているから、自分の演奏をチェックする時に正確に問題点を指摘できる。
ここ数回のレッスンでコダーイの無伴奏チェロソナタと、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバのソナタを見てもらっている。前者を先生は弾いたことがないそうだし、後者もずいぶん昔にさらっただけだそうだ。
レッスンの時、部分的に弾いてくれるのを見ていてると、ポジションや音程とかカウントとかがちゃんと頭に入っていないのはよくわかるし、この先生が演奏会で見せる完璧な演奏とはかけ離れている。しかし、その時に感心するのは、いかに彼が音楽優先であるか、ということだ。ここはこうであるべきだ、という確信の強さと正しさ。これこそが、一流の音楽家の資質なのだろう。
チェロ ピアノ