はかせさん
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2008年04月07日 13時48分38秒

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こちらの先生のおさらい会があった。出演は私を含めて10人で、響きの良いホールで行われた。この先生は関西の有名プロオーケストラの首席チェリストだったが、今はフリーで(たぶん、子育てのためではないだろうか?)演奏活動をしている。子供の生徒のおさらい会は別に行われたので、今回は大人のみだが、高校生もいた。
私は東京の先生のおさらい会にも出るので、つい、比較してしまう。東京はチェロの先生よりもピアニストの奥方(明るい美人)が積極的なので社交的で華やかな会だ。ほとんどの生徒はこの奥方のピアノと演奏するが、このピアノがもの凄く上手なのでチェロも一人では弾けないけれどピアノと合わせると弾けたりする。ロビーでは奥方のピアノの生徒の若い美女達がお茶や軽食を給仕してくれ、ステージにお花など飾られ、奥方が一人ずつ力づけるように笑いかけ、先生も一生懸命褒め言葉を探して紹介する。
こちらの先生の奥方はヴァイオリニストらしいが、来ない。先生一人でやっている。一切の飾りはなく、ワープロで演奏順と曲名を書いただけのプログラムのコピーを受け取り、順番に従って粛々と演奏が行われる。紹介とかアナウンスは一切無し。去年は先生とも共演するちゃんとしたピアニストが伴奏に来ていたが、今年は違うピアニストだった。はっきり言ってずいぶん見劣りがした。
まず、数分ずつの練習がスケジュールに従って行われ、これも聴いていたのだが、今年の参加者はみんな良く鳴らす。ここまで楽器を鳴らせるチェロ弾きはめったにいない、というレベルの生徒が続く。プロでもこんなに鳴らせない人はざらにいる。これは明らかに先生のキャラクタの影響だろう。先生は鳴らすということに強いこだわりがあるのだ。
チェロのおさらい会だから、技術系が多い。協奏曲が、エルガー、ラロ、ボッケリーニ、ハイドン(ハ長調)のどれも第一楽章、ポッパーのハンガリアン狂詩曲、シューマンの幻想小曲集が一人、アダージョとアレグロ(ホルンの曲?)が一人、ソナタはフランクールとボッケリーニだからどちらも技術系。私の弾いたコダーイの無伴奏チェロソナタももちろん、技術系だ。
去年はベートーヴェンの2番のソナタをカミさんと弾いたが、こういう会では場違いなのだ。技術系がふさわしい。ということはチェロを弾かない人間から見ると非常につまらないことは容易に想像がつく。ピアノを弾かない人間が技術系のピアニストのリサイタルとかピアノのおさらい会を見に行くとうんざりするのと同じだ。私は結構ポッパーに興味が出てきたが、カミさんは全く評価しない。これは、私がリストの音楽など誰が何を弾こうが全く評価しないのと同じだ。そういうものなのだ。
全体に技術的な水準が高い。あの先生に習っているから不思議ではないが、高音域の音程、弓の速度、細かいパッセージの発音、重音の安定感、楽器の発音、どれをとってもみな、すごい。間の取り方もよくチェックされている。私はそういうところを感心して見ているのだが、カミさんは退屈そうにしている。興味のない音楽を延々と聴かされて不機嫌にもなるだろうし、チェロを弾く人と弾かない人との違いは大きい。
最後に弾いた男が別格に上手い、という点でカミさんと意見が一致した。彼は普通の大学のオーケストラでチェロを始め、卒業後、息子の通っている音楽大学の別科に入学し、今年からその大学の大学院に進学した。息子がクラリネット科の修士の学生の試験での演奏に頼まれてブラームスのクラリネット五重奏曲を弾いた時、このチェロの男も来ていて一緒に演奏した。
今回彼はボッケリーニのソナタを演奏したのだが、何といってもちゃんと音楽を設計して演奏していたし、技術の高さも最高だった。
チェロ ピアノ