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アンドラーシュ・シフの演奏会をテレビでやっていた。シューマン二曲とベートーヴェン二曲。ベートーヴェンはテンペストとワルトシュタインだ。どちらも大好きな曲で、昔、一生懸命練習した。プロの演奏を聴いていても、自分が熟知している曲は一段と楽しい。カルテットやトリオでも、自分が暗譜するくらい憶えている曲だと、演奏者の心の中が見えてくるようだ。
シフはバッハというイメージがあったが、ベートーヴェンは素晴らしかった。大家に共通することだが、曲の理解度が凄い。どの一音にも曖昧なところがない。
塩野七生の「ルネサンスとは何であったのか」という本に、「創造するという行為が、理解の「本道」である。考えているだけでは不充分で、それを表現してはじめて理解となる」という意味のことが書いてある。レオナルド・ダ・ヴィンチに未完成の作品が多いのは、理解するために製作を始めたが理解に達した段階で気が済んでしまい、それを完成する気が失せたのだろう、という。シフの演奏も、ベートーヴェンを彼が理解するという行為の一環としての創造という気がした。
ワルトシュタインを弾いていた時、ベートーヴェンのペダルの指示が納得できなかった記憶がある。非常に長く踏みっぱなしの指示があり、当時のピアノはこれで良かったのだろう、と考えて、適当に踏み直して弾いていたのだが、シフは正確に踏んでいる。そして、それはベートーヴェンがなぜ、そうで無ければならないと考えたのかを、完全に理解してやっていると思う。ペダルの指示の部分と、ペダル無しの乾いた部分の対比がすばらしかった。
チェロ ピアノ