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何となく無伴奏チェロ組曲第6番の舞曲の練習をしている。
この曲は5弦のチェロのために書かれている。調弦は普通のチェロ(下からCGDA)にもう一本高いE線を追加する。バッハが想定した楽器はヴィオラ・ポンポーザだとか、ヴィオリーノチェロ・ピッコロだとか、物の本には書いてあるが、いずれにせよ絶滅していると言ってよいだろう。チェロのような構え方をしたのだ、という説と、いやいや、ヴィオラのような構え方をしたのだ、という説の両方をきいたことがある。
現代では普通のチェロで弾く。そういえば、ヴィオリストはよく、無伴奏チェロ組曲を1オクターブ上げて弾くが、6番は弾かないらしい。音域が高すぎるからだろうか?
この曲を普通のチェロで弾くのには無理がある。高いE線など無いから、その分、ハイポジションで頑張らなければならない。また、重音(和音)が多用される舞曲があるが、その和音の最高音を(E線がないので)高いポジションで押さえる以上、下の方の音も高いポジションで押さえるしかない。低い弦の高いポジションなど普段使っていないので、発音に慣れていない。そういう難しさもある。
また、日頃、そんな和音を弾き慣れていないので、楽譜を見た瞬間、どんな指使いでそれを弾くべきなのかが思い浮かばない。信じられないようなアクロバット的な手の動きも多い。練習が進んで暗譜で弾く頃には解決するのだが、譜読みの段階ではうんざりしてくる。
この曲はプレリュードに続いて、アレマンド、クーラント、サラバンド、ガボット、ジークという5曲の舞曲がセットだ。そういえば、こういう組曲は英語でSuiteとよぶけれど、これをスイートと発音するらしい。これはホテルのスイート・ルームと同じスペル、同じ読み方だ。よく似ているけれどsuitという単語はスートゥという感じの発音だ。ホテルのスイート・ルームは新婚旅行で甘い(sweet)時間を過ごすからそうよぶのかと誤解していたが、そうではなく、応接間や居間や寝室がセットになっている組部屋だからそういうのだそうだ。
プレリュードは最も難しいと思うが、ずいぶん長いこと練習したし本番も一度経験し、だいぶ上達した。
アレマンドはゆったりしているが、とても細かい音符が続き、練習していて大変なので後回しにしている。クーラントとジークは比較的易しいので、練習が進んでいる。
サラバンドは大好きなのだが、指使いの計画が立ちにくい。これと次のガボットは非常に重音が多い。5弦のチェロなら弾けるのかもしれないが普通のチェロでは演奏不可能な重音もあって、これのどれを省略して(バッハ様、どうかお許しを!)弾くかも考えなければならない。この辺をレッスンしてもらってから本腰を入れようと思っている。
このガボットはヴァイオリンの鈴木メソッドの教則本に、重音無しの旋律だけに編曲されて入っているので、有名だ。明るく生き生きとした素晴らしい曲なのだが、実際にはほとんどすべての小節の一拍と三拍に盛大な重音がついている(4分の4)。これが2音の重音なら同時に発音できるけれど、3音、4音のだと2音ずつに分け、下2音を前打音のようにして弾くのが普通だ。
しかし、こう弾くと、ガボットらしい切れの良いリズムを損なう。シュタルケルはほとんどを分割せずに同時に重音を弾いていて、その考え方は良く理解できる。その代わり必然的に3音、4音の重音の内声は圧力が過多となり美しく響かない。これを解決するには、駒のアーチを低くすると良いのだが、そうすると、プレリュードがものすごく弾きにくくなる。
この辺は腹をくくって何を大事だと考えるか、決めなければならない。
チェロ ピアノ