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作曲家を出身地と言うよりも、その出生の地によって区分けをしてみるとなかなか面白いのではないかと、ふと思う。
生まれた地と主に活躍をした地が違うという場合には、ウィーンに集まる傾向が強いのかもしれないが、中にはショパンのようにパリへ向かったという人もいたりで…。
そのような見方で詳しく調べてみたことはないけれど、
北欧の作曲家や東欧の作曲家、つまりヨーロッパの文化の中心とされて
いる場所から離れた場所でどのような音楽が生み出されたのか、ということにも私は少し興味があったりする。
クラシックを聴き始めたばかりの頃には、ロシアの作曲家の作品ばかりを聴いていたということときっと関係があるのだろう。
シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」は、昨年の春先に、アマチュアの方の演奏ももっと聴いてみたいという気持ちが起こって、
ブルッフとベートーヴェンを聴くために訪れた
東京セラフィックオーケストラの演奏会で初めて聴いた曲。
ブルッフの協奏曲は、このオーケストラの弦楽トレーナーをされている学生さんがソリストを務めて、そのとても伸びやかで屈託のない演奏に、まず好感を持たせていただいた。
続くベートーヴェンの交響曲7番。
この曲のスケールの大きさを、そのまま素直に受け止めて音にしました。
という感じの真摯な印象を受けると同時に、団員の方々のひたむきな演奏ぶりに感じ入って、私は十分に満足をさせていただいた。
そして、アンコールで演奏されたのがこの曲。
Wikiで調べてみると、ティンパニ使用任意の曲であるそうなのだが、その時は弦楽合奏のみで聴かせていただいたように思う。
確かに、「祝祭的」というよりは荘厳な印象を受けることもできるが、
私には北欧のとても短い夏を満喫し、その季節が過ぎ去っていくことを惜しむような気分が表現されているようにも感じる。
弦楽器好きにはたまらない弦楽合奏の美しさはもちろんであるけれど、
この曲は、クラシック初心者の方にも是非とも聴いてもらいたい一曲。
演奏会でのプログラム全体が、そのように構成をされていたようで、私はこのオーケストラを何気に注目している。
さて、明日は久しぶりの生演奏に向き合う大切な時間。
今日やるべき事を片づけて、すっきりとしたら、肩の力を抜いて落ち着いた気分で向かいたいと思う。
作曲家 交響曲 ヴァイオリン(バイオリン) チェロ 室内楽