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アマチュアオーケストラの演奏会に行って参りました。
本日、聴かせていただいた演奏の記憶が鮮明なうちに
ここに残しておきたいと思います。
会場は、千葉県内では比較的、乗降客の多い津田沼駅からほど近くにある習志野文化ホール。
地元で活動される習志野シティフィルハーモニックの演奏会に初めてお伺いしました。
発足は、1984年ということですからロサンゼルスオリンピックが開催された年ですね。ユースオーケストラとしてのスタートだったそうです。
今日が第53回目の定期演奏会ですから、なかなかの歴史があります。
指揮は、コントラバス奏者としてのご経験もある小室昌広氏。
プログラムに記された演奏会への意気込みを、一部ご紹介しますと…
『ピアノ協奏曲への再挑戦が決まってから、他の演奏出来なかった曲に再び挑むことも考えましたが、ラフマニノフの大作である「交響曲第2番」を取り上げます。「ピアノ協奏曲第2番」と同様、作曲者の苦悩の中から紡ぎ出された労作であり、希望を見出そうとする響きは、復興のへのイメージと共鳴し、
震災前とは異なる情感が内面からも沸き上がってくるように感じられます。』
「ピアノ協奏曲への再挑戦」というのは、昨年春に同じ組合せによるラフマニノフの2番を演奏する予定だったのが、震災のために中止になってしまったことを仰っています。
1年ごしの実現ということですね。
私が今日、いちばん期待していたのもピアノ協奏曲です。
では、演奏会の感想を述べることにしましょう。
アマチュアの方の演奏会において、私にとってもっとも魅力的なのは、
早めに会場へ赴けば、S席と思われる場所を確保できることです。
プロの演奏会ではいつもA席か、無難にB席を買うこともあるので、これは大きな楽しみ。
そして会場の雰囲気も、小さなお子様を連れたご家族の方々もちらほら見受けられて、愛好家ばかりが集うような趣はなく、とてもリラックスすることができます。
音楽を聴く時に、リラックスしている状態が良いのか、
もしくは奏者の方の緊張感が、こちらにも伝わってくるようなピリリとした状態が良いのか…
これは優劣つけがたいものがあるかもしれません。
私の実感としては、好きな曲を聴く場合には、大らかな気持ちで向き合ったほうが良さそうな気はしています。
そして演奏中には、団員の方々の表情ばかりでなく、指づかいやボウイングの動き…
そういったものも、やや遠目からまじまじと見ていたりします。
少し気味の悪い客ですね(笑)
さて、プログラムの一曲目は、チャイコフスキーの「スラヴ行進曲」。
この曲を十数年ぶりに聴きました。
初めて聴かせていただくオーケストラの場合、私は最初の曲の出だしの数分間をかなり集中して聴いています。
発せられている音が、きちんと自分の心にまで届いているのか、それこそ息を詰めるように傾聴します。
演奏者の意気込みを感じ取ろうとする大事な時間です。
結果をお話すると、演奏はとても素晴らしかったです。
この曲に限っては、練習の成果を十分に発揮されたのでは?と感じました。
私は私で「スラヴ行進曲」を、改めて懐の深い名曲だと実感したのと同時に、
後に続く、協奏曲と交響曲を前にこちらも聴く姿勢を十分に整えることができました。
これはもう、ちょっとワクワクするような瞬間ですね。
…と、ここで一つ疑問に思ったのが弦楽パートの配置です。
第1Vnと第2Vnが向かって左右に分かれて、第1の隣にチェロ、ビオラと並んでいました。
私は、大体いつも向かって左の通路に近い方へ座ります。
第1Vnの音をしっかり聴き取りたいからで、なおかつソリストの方も見やすい位置になりますからね。
逆に内声部に注意を向けて聴きたい時に、第1とチェロが隣り合っていると、聴き取りずらい感じがします。
この一月にトリフォニーホールでマラ9を聴いた時も同じ配置でした。
これは最近の傾向なのでしょうか?
さて、話が少し横道に逸れましたが、
ラフマニノフのピアコン2番です。
ソリストの長尾洋史氏はセミプロとも思われる方なので、期待大です。
…だったのですが、結果をお話しすると、
うーん・・・。
でした。
得てしてありがち、だと思います。
自分の好きな曲に期待を持ちすぎると、肩透かしを食らうような感覚。
長尾氏の演奏は、とてもタッチが柔らかく繊細な音を出される方だと思いました。
音はとても綺麗なのですが、いまひとつ心に迫ってくるものがありません…。
とくに第2楽章をもう少しゆったりした感じで弾いていただければ、恐らくもっと違った感慨を持たせていただいたと思います。
今ここで私が申し上げても、何の意味も成さないでしょうけれど。
私は、ダイナミックさと繊細さが同居しつつ、終始緊張感のある演奏が、この曲に限っては好きなのでしょう。
論を待たず、遅めのテンポであってもそれは可能ですね。
一言で締めくくれば、波長が合わなかったようです。
少し残念でした。
休憩を挟み、気を取り直してラストの交響曲第2番です。
協奏曲を聴いている間には、ピアノの音にほぼ全神経を集中していたので、オーケストラの音にはあまり注意していませんでした。
「スラヴ行進曲」のおかげで、すっかり安心していたのですね。
第1楽章の出だし。
良かったと思います。序奏の部分はしっかりラルゴを保って、
一音一音とても丁寧に演奏されている感じがしました。
丁寧さというのは、このオーケストラの特色かもしれません。
欲を言わせていただくと、もう少し弦楽パートに歌って欲しかったです。そのほうが曲の世界に入り込みやすいのではないかな、と感じました。
そしてこの曲、主部に入るとテンポが早くなり、歌う部分、つなぎの部分でそれぞれ多様な表現が要求されると思うのですが、
そこから暗雲がたちこめてしまった様子…。
管楽器、とくに木管の響きはとても明瞭なのに、速いパッセージで弦の響きに明らかに物足りなさを覚えました。
発せられる音にも、どこか自信のなさが窺えます。
3管に対して、第1Vnの人数が10人でしたので、編成の面から見ればそれも仕方のないことかもしれません。
でも、こんなものではないはず、という気持ちも私の胸にはありました。
まだ曲は始まったばかり。
私はひとまず、じっと耐えることにしました。
途中でかなり持ち直した感じはありましたが、第1楽章は少し辛かったです。弾き切ってくれたことに逆に安堵する感じです。
そして第2楽章。
第1楽章の拙さを引きずっているような出だし。
いきなりクライマックス!というようなスタートを見せて欲しかったのですが、なおも生き生きとした表情が見受けられません。
私は正直、帰りたいな…という気持ちが浮かんでは消え、浮かんでは消え…。
そんな思いって演奏者の方にも通じるんですかね?
なんか自意識過剰な発言かもしれませんが。
お客さん、帰るにはまだ早いですよ?とばかりに、
オケの皆さんが一気に目覚めました。
まさに化けた感じです。
第2楽章の後半から音が見違えるように良くなりました。
私は思わず、微笑み返しです。
ステージ上からはよく見えないでしょうけれど…。
アマチュアの方の演奏が時として楽しいのは、
瞬間瞬間に音の表情が、がらりと変わり、良い意味でのアクシデントが起きることです。
プロとは違って、ある一定の水準をプログラム全体を通して維持するのは容易なことではないでしょう。
限られた練習時間で演奏されているのですから。
でも、もっと演奏を楽しもうよ!しっかりやろうよ!
という気持ちが、メンバーの方から発せられて、
その思いがホール全体を包んだように思えました。
お陰さまで、私も目が覚めて、その後は終曲まで
十分に気持ちの良い響きを堪能させていただきました。
最後は、精一杯の拍手を贈らせていただいて終了です。
お疲れ様でございました。
結論を申し上げると、行ってみて良かったです。
昨年から初めてみたアマチュアオーケストラの楽しみ方も、私もようやく板についてきたのかな…
そんな感慨があります。
時折、一緒にステージ上に居るような気持ちにもなってみたり。
潜在能力が一気に爆発すると、本当に楽しいですし、また来ようかな、という気持ちにもなります。
そして、人が何かに一所懸命になっている姿というのは美しいです。
プロの方相手では、それが当然と思えることでも余計に強く感じます。
ですから、こちらも意外としっかり聴いているのですよ。必要以上に、ドキドキ、ワクワクしながら…。
それでは皆様、またご縁がございましたら
お会いいたしましょう。
どうぞ日々精進に励まれることをお祈りいたします。
2012年3月27日
言い足りないと思う箇所、表現がずさんであった箇所を加筆・訂正しました。
自分の書くスタンスがぼやけていたようで、アップした直後から気になっていました。
作曲家 交響曲 ヴァイオリン(バイオリン) チェロ 室内楽