さんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

――　追いかけていったら
　　　ぜんぜん知らないところに来たんだ
　　　でもずっと行ってみたかった場所
　　　なんでもあるし
　　　なんにもない
　　　ただきれいな蝶々がひらひらしている姿を
　　　ずっと見ていたかっただけ
　　　だからまだ
　　　ここじゃないんだ

　　　　　　　　
　　　　　　　川内倫子写真集
　　　　　　　　　「the eyes, the ears,」より




シャルルさんのブログを読んで、思い出したことがあったので、
音楽の話題とは殆ど関係がありませんが、是非とも紹介したいこともあるので記事にしてみたいと思います。

外は、台風がやって来たような荒れ模様の天気ですが、
実は私、さっきまで昼寝をしていました。
溜まっている疲れをここらで取り除いておかないと、
せっかくのＧＷまで持たないような気がしまして。

起きぬけに短い夢を見ました。
半分は嫌な夢、もう半分は良い夢でした。


嫌だったのは、今いちばん夢になんか出てきて欲しくない人が出て来たこと。
私はその人の振る舞いに、さんざん迷惑を被りましたが、さほど悪気が無いことは始めから知っていました。
どこへ行っても、少し苦手だな、と感じる人はいますよね。
その方も恐らく私に対してそう思っているのかも…
と思うことにしました。むしろかなり強引に。


残り半分の良い夢というのは、
冒頭に引用させていただいた言葉の、そのままを表したような景色が夢の中に現れたこと。

真夏の昼間のような明るい陽射しの中で、
ご覧になったことのない方には伝わらなくて残念ですが、宮崎駿の映画「千と千尋の神隠し」の舞台のような温泉地で私はひどく懐かしい気持ちになったのです。

その苦手な方に一言、声を掛けたくてずんずんと前を
進んでいくその人の後ろ姿を追いかけてみたら、
坂を下った所で目の前にぱっと広がりました。

人の気配なんてもうまったく感じられなくて、とても静かで平和で、初めて見るような景色なのに、ずっとこの場所を知っているような感覚に襲われました。

そこで夢はお終い…。


紹介をしたいのは、川内倫子という写真家です。
私は、この方の大のファンというわけではありませんが、
前に写真家が日記をウェブ上で公開していた時、よく読ませていただきました。

写真集からの引用を続けます…



――　一年に一回か二回ぐらい
　　　完璧な日があるんだ
　　　風が通って、気持ちのいい日で
　　　お客さんはみんないい感じで
　　　すごく美しい流れを感じる日が


　　　　　　　　　　　　　同写真集より



私も、彼女の作品を紹介しているギャラリーのホームページへのリンクを貼っておきます。

http://www.foiltokyo.com/gallery/galleryindex.html

ついでに、写真家の紹介ページも。

http://www.foiltokyo.com/gallery/artists/rinkokawa...


実は今まで東神田にあり、いつでも行きたい時に行けるだろうと高をくくっていたら、この春よりギャラリーは京都に移転することが決まっています。
私にとっては行き難い場所になってしまいました。

一年に一回か二回ぐらいあるという「完璧な日」。

そして、上の言葉にぴったりとはまるような音楽は、
何でしょうか？
私は今の思いつきで、バッハの
「無伴奏チェロ組曲第４番」の終曲、ジーグですかね。

一昨日の日曜日が、その完璧な日に近かったのかな、
と思いたいところですが、いやいやもう少し…といったところでしょうか。


素敵な写真を撮る方だと思っています。
恐いくらいに一瞬、ドキリとさせられることもあります。

是非一度、ご覧になってみてくださいませ。

　作曲家　交響曲　ヴァイオリン（バイオリン）　チェロ　室内楽