さん
月別ブログ(日記)一覧
トラックバック
このブログのトラックバック Ping-URL :
http://www.c-music.jp/tbblog.php?id=14105
Museカテゴリー
フリーワード検索
ダイエッ
ト講座番
外編その
12
もう販売しなくなって大分た・・・(小原 なお美さん)
ダイエッ
ト講座そ
の19
どこでいつ読んだのかは忘れた・・・(小原 なお美さん)
ドヴォル
ザーク:
交響曲
第9・・・
・Symphony No.9・・・(uzuさん)
Mariaさ
ん
オーストリア ザルツブルクと・・・
ききちゃ
んさん
こんにちは。クラシック音楽・・・
みかんさ
ん
こんにちは。周りにクラシック・・・
アトリエ
アルファ
横浜にある木管楽器専門店です・・・(星のジュウザさん)
初めまし
て。(足
跡帳)
ご挨拶代わりに私のシンフォニ・・・(平行五度好きさん)
第4回
日本クラ
シック音
楽祭・・・
只今11月24日(日曜日)の・・・(Mariaさん)
少し歯がゆくて、恥ずべきようなお話をしよう…。
最近、音楽を聴こうと思うよりも、静かに読書に没頭したいと思うことがある。
そうは言っても、今の私に与えられた自由な時間の中では、音楽を聴いている時間がやはり一番長い。
ところで、“Muse”とは、ギリシャ神話に登場する女神たちのことらしい。
ギリシャ神話なんて私はよく知らないけれど、神話とはもともと語られるべきものであって、書物ではない。
でも、音楽を司る神がアポローンであることぐらいは私も知っていて、
エロースの悪戯を契機として、アポローンが月桂樹の葉を授かった物語も知っている。
きっと人は、あまり多くを語らないだろうけれど、
官能的な音楽というものはある。あるいは、音楽が官能的であるとも。
私にとって音楽とは、嗜好でもあり、栄養ドリンクみたいなものでもあるけれど、
ドリンク剤の成分をいちいち確認して、その効能のすべてまでも知ろうと思うのは、ある種の病とか依存症とも言えるのかもしれない。
先日、台風が近づいた夜に、都響の定期演奏会を聴きに行った。
庄司紗矢香をソリストに迎えたシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第一番は本当に素晴らしく、私は生理的に反応をしていた。
背中に大きなリボンをつけたような鮮やかな青の可愛らしいドレスを身に纏い、堂々と凛々しく演奏する彼女の姿は、遠目にも可憐で美しいと思えた。
いやむしろ完璧だったのは、大野和士のプログラム全曲に渡っての奇をてらわないコントロールであったと言う人もあるかもしれない。
けれども私は、大編成のオーケストラと見事に調和しながらも、決して陰には入り込まないヴァイオリンの音色に、欲情すら覚えた。
そもそも曲調にそのような味わいがあるということではなく、庄司紗矢香は終始リラックスと高まる緊張を見事に使い分けていて、カデンツァに至ってもまったく力んだところもなく、
男性的で硬質なエロチックでもなく、どこまでも柔和なものだった。
後に残ったのは、抑え切れない束の間の興奮と、ひたひたと満たされて持続していく穏やかな幸福感、
そして鳴り止まない拍手だった。
作曲家 交響曲 ヴァイオリン(バイオリン) チェロ 室内楽