Mariaさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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今年の発表会は秋。
本来なら取りかかるべきなのでしょうが、それよりも前にコンクールを受ける事になりました。

改めて自分の声を聞いてみると、軽いとは言えず、響きも高音よりは中音。
ただし、音色にメゾソプラノのような力強さはない。

だから、自分の声に合った曲を選ぶ時、ソプラノでも歌っているメゾソプラノの曲なども範疇に入れ、なおかつ下がり気味の音を常に高く、高音も出せるようにしておかないといけない。
現在、体調が普通であれば出る音は
下はH、上はD
ただし、曲として使えるのは高音はギリギリC、という状況。
ギリギリ、と言う事は、本番で緊張したりした時には危険、という事にもなる。

それで、コンクールに向けて、今までのおさらいも兼ねて歌っています。

C. Frankの「Panis Angelicus」(中声用)
あまりに有名な曲、そして案外単調な曲でもあるので、非常に難しい。
天使の糧の歌詞はラテン語、つまりキリスト教の言語で、ミサで歌われる曲ということになる。かなり、というよりはほぼ宗教曲なので、オペラのようにド派手に歌うわけにもいかないし、ただ静かに神様へ向かう気持ちで歌うことになる。
そのあたりの表現が難しいな、と思う。

C. W. GluckのOrfeo ed Euridiceより「Chefaro senza Euridice」
本来はアルトの曲になっているものの、実際は、ソプラノでもテノールでも歌っているという曲。ただし、本来がアルト用なので、私にとっては低い音が本当に低く感じる。高音部分はさして高くないのだけれど、この高音をきっちりと綺麗な声で出せないと、全ての雰囲気が壊れる、という状態。
何よりも、オルフェオの歌で、エウリディーチェを失った彼の嘆きを表現するのが難しい。前面に「悲しい」を出し過ぎると、この曲の雰囲気が何となく劇的になりすぎるし、さらっと歌ってしまうと「本当に悲しい?」という感じにも取れる。

V. BelliniのLa Sonnambulaより「Ah non credeami rarti」
きっちり、伴奏者とブレスをどこでするかを詰めていかないと、最後の珠玉な部分がまるでダメになってしまう。
夢遊病の女、らしく、どこかはかなげでたゆたうような雰囲気を出したいのだけれど、歌い始めると何故か力強くなってしまう。

6月のレッスンは事情により今週で終わってしまったけれど、7月は本格的にコンクールに向けた曲を歌わないと。
高音を出す技術も大切だけれど、それだけにとらわれないように、難しいですね。

 ソプラノ オペラ∩声楽曲


日付:2010年06月11日

4件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

シャルル

コンクールにご出演とは志が高い!!
私が声楽を習い始めた頃は、当時師事していた先生から、
「発表会出てよぉ〜」
といわれても、
「い〜やっ!」
と答えてました。
今は、仲間内での音楽会や客が演奏参加できる店で(あくまで遊びですが)歌ってます。

本番、どうぞ頑張ってください。

2010年06月11日 23時11分47秒

Maria

シャルル さま
だらだらと習ってきましたが、思いついたように先生から「受けてみたら?」とお声がかかって、あら、ビックリ、です。
滅多に体験出来ない事かな、と思って、出てみる事にしました。
やるからには、やらないと、ですね。
でも、お店で歌うなんて、凄いですね!!
仲間内の音楽会は、適度な緊張感と、適度なリラックス感があって楽しいですよね。
シャルルさんも、本番、頑張って下さいね。

2010年06月11日 23時19分29秒

雪月花

コンクールですか、凄いですね!

私が高校生の頃の話ですけど、幼馴染みの隣の家のお姉さん(音大の声楽科へ進学しました)が夕方の決まった時間になると歌の練習を始めるのですよ。とても綺麗な声で、上手で、いつもうっとりと聞惚れていました。ある時、私も歌を習ってみようと思い立ち、お姉さんの先生を紹介してもらって、声楽のレッスンを受けるようになりました。

最初は発声練習ばかりで、コーリューブンゲンとかコンコーネばかりで少々めげていました。で、初めて指導していただいた曲が、’O Sole Mio だったのですよ、そのことが、私がマリオ・デル・モナコ
を知るきっかけになりました・・・

マリア・カラスのバラも奇遇でしたが、
まだありましたよ、私も声はテノールでしたが
上がでず、バリトンにしては下がでず・・・
師匠に君のための選曲は難しいと言われました。
練習でなんとかと思ったのですが・・・
その内に大学の受験勉強が忙しくなって・・・

遠い昔のはなしです。

コンクール頑張ってください。

2010年06月15日 19時09分02秒

Maria

雪月花 さま

ありがとうございます。
奇遇続きですね。
声楽科に進まれた方がすぐ家の側にいらっしゃったとは、毎日眼福、いえ耳福(?)でしたね。
歌は体が楽器なので、毎日少しずつ根気よく作っていくしかないのでしょうね。
ただ、知り合いの方が、今はテノールなのですが、大学ではバリトンとして入学されていました。大学の卒業時あたりから先生に「そんなテノールみたいな声出して!」と言われて散々悩んでテノールに転向したそうです。しばらくは上が出なくて、大変だったそうです。その方がイタリアでは、マリオ・デル・モナコのお弟子さんに習ったそうで、色々と繋がるものですね。

2010年06月14日 10時50分07秒

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