Mariaさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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100年の恋も冷める・・・

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病気になっておりました。

先日の高熱にちょっと驚いたので、内科へかかりました。診断は「風邪」で、お薬を頂きました。ちゃんと解熱剤も咳止めも抗生物質も入っていて、これで大丈夫だと思っていました。
ところが、薬を飲んでも下がりません。おおむね39〜40度の熱が、さがりません。解熱剤を飲むと38度代になるのと、大詰めの仕事があるため、仕事も休めず、困りました。

そうこうしているうちに、喉に強い痛みが走り、もともとハスキーだというのに、さらにハスキーな声になり、本気で青ざめました。
それで、声楽の先生に紹介して頂いて、耳鼻咽喉科へかかりました。

とてもラッキーな事に、すぐに予約がとれないかもしれない、と言われていましたが、当日予約が取れ、すぐに受診しました。
診断は
「重度の蓄膿症」
でした・・・。

漢字を見るとすごく恥ずかしい病名です。何よりも美しくないです。
先生がのんびりと笑いながら
「この画像は彼氏には見せられないね。100年の恋も冷めてしまうよ」
と仰り、頭から炎が出るかと言うくらいに恥ずかしかったです。
たかが蓄膿症、されど蓄膿症。

鼻に詰まった膿が鼻近辺の空洞部分全てに詰まり、それでも蓄えきれなかった膿は当然ながら喉を通過し、声帯を通過し、その辺りに居座ってしまった、という状態だそうです。
ご飯前の方、ごめんなさい。
非常に美しくないお話です。

それで点滴を打ってもらい、吸引をしたところ、お薬を頂く頃にはケロリと熱が平熱に下がっていました。
まだお薬を飲まないと喉は痛みますが、鼻は快適、体も痛みもなく、健康第一をかみしめております。
ご心配頂きました皆様、ありがとうございます。

そして、先生からの有り難いコメント。
「スピントのわりに声帯は何もなくて綺麗ですよ」

・・・ソプラノだとは分かっていましたが、自分がスピントだとは思っていなかったので、びっくりしました。日本人だから、レッジェーロかリリコだと思っていて、コロラトゥーラに憧れていたので、選曲もそちらばかりだったのですね。だから、むしろ今まで習っていた曲を聞いた先生も驚いていらっしゃいました。
「スピントだからヴェルディのレオノーラとか、プッチーニとか歌ってみてね?」
だそうです。

来月の選曲を急遽変更、の危機到来です。

 ソプラノ オペラ∩声楽曲


日付:2010年06月24日

15件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

雪月花

耳鼻咽喉科の先生が貴女の声帯を見てスピントだと分かったのですか!?

「スピントのわりに声帯は何もなくて・・・」と言うのはスピントの人の声帯には何か特徴があるのでしょうかね・・・?

anyway 大変でしたね、お大事に!

2010年06月26日 17時08分47秒

Shigeru Kan-no

充分な休養を!

こちらも喉の痛みが治りません。歌わないからいいけれど、まもなくオルガンの本番だ!

2010年06月26日 19時10分28秒

Maria

雪月花さま

今回かかった耳鼻咽喉科の先生はン十年も歌手さんを診ておられて、何となく、分かるそうです。実際、風邪でひどいハスキーな声で、ちょっと聞いた限りではメゾのような声を出していた私に向かって、私が挨拶をしただけで
「あー、ソプラノかな?」
と仰って、びっくりしました。

以前かかったことのある耳鼻咽喉科で、声帯の写真を見ると、何となく分かる場合もあると聞きました。たとえば、厚みがあって短い、とか薄いけれど長い、とか、そういった特徴があり、長年の経験でお分かりになる先生がいらっしゃるとは聞いていました。

私も、スピントの声だと思っていなかったので勉強は出来ていないのですが、おそらく、スピントの人はソプラノにしては重い曲を歌われることが多いの、ポリープができやすかったりするのかも、しれません。

お薬のお陰で、熱も出ず、喉の痛みも随分和らいできて、今は何となく平和をかみしめております。

2010年06月26日 21時51分57秒

Maria

Shigeru Kan-noさま

ありがとうございます。この週末は何もせずに休養にあてています。
そして、お大事になさってくださいね!!
ヨーロッパは日本と違って湿度も低めで過ごしやすいけれど、喉にとってはちょっと過酷かも知れませんね?
オルガンを弾かれるとは、素晴らしいですね。一時ドイツにいた頃に、教会とオルガンが自然と一体になっていて、教会から漏れ出るオルガンの音に、耳を傾けていたことを思い出します。オルガンは足も使うのですよねえ。大変です。

2010年06月26日 21時56分00秒

Shigeru Kan-no

僕は今日は喉痛くともホルンの子と演奏してきました。やはりちょっとお金貰っているとキャンセルできないのですね。厳しいです。まあ歌でないから良いけど。でも僕はほんとはピアノは弾きますがオルガニストではないですよ。

2010年06月27日 00時55分15秒

Maria

Shigeru Kan-noさま

お疲れ様です。
確かに、お金を頂くとなると簡単にはキャンセルできませんね。
去年、気をつけていたのに、本番前に風邪をひきました。(しかも、ちょっと謝礼が出るものでした)直前ギリギリで立て直したのですが、思ったような声が出ず、周りの人は「良かった」と言って下さったのですが、もの凄く今でも悔しいやら悲しいやら情けないやらです。この件以来、本当に気をつけるようになりました。お恥ずかしい事ですけれど。気をつけていたつもりでも、どこか気が抜けていたような気がします。
ピアノを弾かれる方がオルガンを弾かれるのはなかなか難儀だと伺ったことがあります。何かピアノ的に弾くと音が綺麗に出なかったり、反対にオルガンの方がピアノを弾くと音が途切れやすくなる、等。似ているけれど、お金を頂いての演奏となると、かなり緊張しそうですね。
どうぞ、お大事に!!

2010年06月27日 19時32分15秒

Shigeru Kan-no

今日は第二段をやってきました。ホルンなしです。

声はちっとでも喉が苦いと皆キャンセルしますね。この前の現代オペラは風邪ですか無理に歌いますのでどうか手加減を、と総監督が断っていました。初演なので代役がいないのです。Wienは毎回断っていますね。 ブーが怖いのです。昔はドミンゴやコロが風邪ひいて歌って散々ブー貰っていましたね。なぜキャンセルできないか?日本やアメリカなどの外国のツアーが来るからですね。パヴァロッティに何十万も払ってわざわざ来たのにキャンセルされたら怒こっちゃいますよね。

2010年06月27日 21時01分19秒

Maria

Shigeru Kan-no さま

お疲れ様です。
確かに、声楽を習っている身としては、すぐにキャンセルしたくなります。
やっぱりお客様に失礼ですから・・・
ただ、確かに世界の大歌手ともなれば、ツアーの方々からのお怒りもごもっとも、ではありますが。辛いところですね。
代役がいない、のは辛すぎます。(前回の私の時もそうでしたけれど)
最近は日本人も「ブー」を出すのですが、どうも私には納得ができません。おそらく、出す事に意義を見出しているような、そんな雰囲気もあって、残念です。

2010年06月28日 12時41分08秒

Shigeru Kan-no

有名になっちゃうと歌の世界は駄目のようです。海外から観光客ツアーが続々やってきますからね。パヴァヴァロッテと同じくらいの代役はいませんから他の代役だと怒っちゃいますね。ブーは歌の人は誰でも嫌がりますよね。Wienはしょっちゅうですね。でもその活気が毎日:年に300回オペラをやる原動力になっているのでしょう。それだけ関心が高いということですね。

2010年06月28日 16時40分21秒

Maria

Shigeru Kan-noさま

確かに、パヴァロッティの代役はなかなかいないでしょうね。
イタリアではあまり酷いとトマトを投げられる、とも聞いた事があります。投げられたら、立ち直れないかもしれません。
確かに、そんな恐ろしい事があるからこそ、活力となって歌手も底力を発揮して頑張るのだと思います。
一度だけ、原曲が分からないくらいに主役がひどいオペラを見たことがあります。(なんとベッリーニの有名オペラ)一緒に行った母も父も私も「???」何故か日本で一番のはずの劇場(大劇場ではなかったけれど)での出来事にビックリ。これはさぞかし、と思ったら、あまりにも最初から最後まで酷さが一貫していたので、ブーもなく温かい拍手のうちに終わったことがあります。外国だったら・・・トマトがすぐ飛んだでしょう。

2010年07月02日 11時26分36秒

Shigeru Kan-no

オペラだと衣装が汚れるので見たことはないですね。ブーは良くあります。特に有名歌劇場は多いですね。それで歌手が鍛えられます。大体風邪引いたときに出ますね。

Wienでも良くそんなのが出ますね。一回だけ余りに酷いので第一幕だけで交代したテノールがいましたね。それ以外は死にそうな声でも最後までふてぶてしく歌った。いろいろですね。

一方小さな劇場はブーは聞いたことがありません。みんな暖かく育てているのですね。彼らもそこを失業するともう仕事がないですから一生懸命やりますから決してレヴェルは低くはありません。

2010年07月02日 15時25分24秒

Maria

Shigeru Kan-noさま

なるほど!確かに、衣装が汚れたら大変ですね。
暖かく育てるという意識のある劇場がある事はとてもありがたいですね。
ブーはきっと、体調管理が上手くいかなかった歌手にとって一種の成長剤のような役割もあるのでしょうね。精神的にダメージは相当なものだとは思いますが。
舞台に立つ者としては、どんなコンディションであれ歌いたいと思うでしょうし、出来る限りの力は出したいと思うのですが、その事で公演を台無しにするのはお金を払って来てもらっているお客さんに失礼だし・・・各々の気持ちとのせめぎあいですね。
私は、一度だけさんざん悩んで体調が悪い時に歌って(個人的に)失敗して今でもそれが悔しいし申し訳なかったと思うので、次回そんな事があったら(もちろんない方が良いけれど)誰かに頼むかもしれません。が、最後まで分からないというのも実際です。

2010年07月05日 16時33分20秒

Shigeru Kan-no

Wienはブーによって話題性を常にオペラに持って行きますね。そうやって常に市民の注目を当てさせます。確かにブーの好きな歌手はいませんが、そのこと自体が市民に関心を起こさせるようです。

体調はさすがに誰でもわかりません。Wienだと「薔薇の騎士」をぶっつけ本番で歌えるマーシャリンは常に数人は滞在していますね。椿姫もアイーダもそうです。数人いますから競争が大変ですが、ちっとでも喉がおかしいとブーが嫌ですぐキャンセルしますからそれだけ待機組みはチャンスもあります。ただしその日の朝決まりますからぶっつけ本番が条件です。結局みんな他の歌劇場でもう全部歌っているのですね。

2010年07月05日 16時41分58秒

Maria

Shigeru Kan-noさま

さすが、Wienですね。
公演当日の朝に決まるなんて、それこそ、もう既に何度か他の劇場で歌っていて、自信がある、ということですよね。
日本では劇団四季が似たような状態だそうです。似ているといっても、待機ではなく、1公演が終わると、「じゃ、明日はこの役をやってね」と言われてすぐに大阪へひとっ飛び、という事が常にある、と聞いたことがあります。
舞台セットとか、相手がどんな歌手さんか分からないまま本番となると、ある意味、度胸試しのような、恐れを物ともしない気迫も必要な気がします。

2010年07月07日 16時00分36秒

Shigeru Kan-no

一回他でやったことがないと使わないですね。練習が本番前日の午前ピアノとの思い出しの通し一回だけでGPなど全然ないですからね。午後はそれに演技をつけるだけですね。要するに一から練習する予算が全然ないのです。国立歌劇場でオケの練習は年間20回しか取れないとか?プレミエが10本ありますから、それぞれ2回オケで練習つければ予算を全部使い切りますね。ドイツは贅沢ですよ。WAでもオケ使えますからね。だからどこもお金がないんだろうけれども。

2010年07月07日 16時59分39秒

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