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今日は室内の湿度計が40%と湿度が低く、それから響板の寸法も寸法合わせしてから心配するほど伸縮もしないので、やっと接着作業を行いました。
で、接着につかう接着剤、これまで全部、キット付属のいわゆる木工用ボンドを使ってきたのですが、響板に限って膠もどきゼラチンを使ってみるという冒険をしてみました。これは響板の接着面にはそれほど強度がいらないような構造になっているということと、予め適当な木を接着して実験してみて行けそうだったので。
スーパーで売ってるゼラチンですが、いわゆる普通のレシピどおりにお湯に溶かしたら、ゼリーができるだけで接着強度なんてほとんどありません。かなり濃くとろとろに溶かすと、色もクリーム色で、膠っぽくなってきて接着力もでてくる模様。それでも木工用ボンドよりはだいぶ弱そうに見えるけど・・・。
でも大丈夫。くっつきさえすれば大きな力はかからない場所だから。
しかし、改めて考えてみるに、古楽器に使われる物って、体に優しいものが多い。ゼラチンが食べられるのもそうだし、塗装のシェラックは今でもチョコのコーティングに使われるぐらいだし、オイル仕上げにつかうリンシード油(亜麻仁油)はほとんど油絵の材料としてしか認知されていないが、実は食用として売られてるものだってある。
http://www.hapima.com/prd/02000189/0200018910369/
つまり、全部食べられるぐらい安全ということ。
ひょっとして、むしろ、もともと食用だったものを楽器作りに応用したというほうが正しいんだろうか?
なんてことを考えながら、残った膠もどきゼラチンは、さらに水とぶどうジュースで薄めて冷やしておいしく頂きました。
古楽 チェンバロ