Shin3さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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ショパンと古典音律の組み合わせで再発見したこと

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・小犬のワルツ と古典音律
https://www.youtube.com/watch?v=wnukF9Ls6qk
 ・キルンベルガー第1との組み合わせると、驚くほど違和感が無い。
 ・ラモーの中全音律と組み合わせると、ちょうど小犬がジャンプしたタイミングの音であるBbが、平均律と比較して最も高めに偏っている音程になっている。平均律に慣れていると、高めに外れた音に聞こえるが、それがちょうど、小犬が高くジャンプするイメージに、とてもよくシンクロする。
 
 
・ワルツOp64-2 と古典音律
https://www.youtube.com/watch?v=Cclh24lne6s
 この曲も、キルンベルガー第1がとても良く合う。しかし、この曲には D-Aのヴォルフが伴奏に出てくる。実際に聴いてみると、驚くべきことに、ヴォルフであっても問題が無い。なぜかというと、コード進行上、本来なら不安定な不協和音を持ってきてもおかしくない所で、 DとAだけのシンプルな和音を伴奏で鳴らしているから。つまり、驚くべきことに、ショパンは D-A の5度を不協和音として扱い、この曲のコード進行の中で活用している。そして独特の不思議な雰囲気を醸し出すことに成功している。
 
 
エチュードOp.25-5 と古典音律
https://www.youtube.com/watch?v=gj69AfA68X0
この曲もキルンベルガー第1が良く合うにもかかわらず、D-Aのヴォルフが出てくる。しかも違和感が無い。D-Aのヴォルフをかばうかのように短2度の不協和音が鳴りまくっているから。これ、D-Aのヴォルフに出番をつくってやるためにこういう曲の構成になったんじゃないか、と想像するととても面白いと思う。
 
 
エチュード Op.10-5 「黒鍵」 と古典音律
https://www.youtube.com/watch?v=1ahd5MDAH0k
ラモーの中全音律と組み合わせると、平均律とかなり違うイメージになるのでなかなか耳に慣れない。が、だんだん、曲の雰囲気とラモーの中全音律が醸し出す雰囲気の組み合わせに独特の面白さがあることが見えてくる。他の音律では、黒鍵どうしの音程は純正もしくはほぼ純正で、右手は単純なピタゴラス音律の響きになってしまうが、ラモーの中全音律では純正よりも7セントも広い5度が2つある。この結果、響きがとても多様でカラフルになる。純正より広く調整された5度は単に欠陥とみなされる場合が多かったが、「黒鍵」の「黒」という地味なイメージとはまったく対照的な響きのイメージが醸し出されてとても面白い。

 古楽 チェンバロ


日付:2019年07月08日

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