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Youtubeに、ベートーベン「悲愴」第3楽章をUPしました
https://www.youtube.com/watch?v=19QBmGxgy_8
この時期のベートーベンのピアノ作品は キルンベルガー第2が良く合いますが、この曲はD-Aのヴォルフが無かったのでキルンベルガー第1の方を収録しています。 シュニットガーとラモーは、いくつか外れて聴こえる音がありますが、代わりに和音が綺麗に響く所もあり、一長一短です。
当時、この楽譜はとても良く売れたと言われていますが、楽譜を買った人の楽器の調律は人によってまちまちで、統一されていませんでした。キルンベルガー音律の人も居たでしょうし、昔ながらの改良中全音律系のテンペラメントを使っていた人もいたはずです。どちらで弾いてもそれなりに演奏可能というのは、おそらく偶然では無く、ベートーベンがそういう一般的な状況に配慮して音を選んでいたことを伺わせます。
一通り、6種類の音律をそれぞれ聞いて、もう一度最初から、平均律で聴き直すと、「あれ?」と、平均律のみょうな響きに気が付くのではないかと思います。平均律しか知らなければ気付きようがないことです。この時期のベートーベンや一般市民が平均律を使っていたとは考えづらく、平均律と相性がイマイチなのは当然なのです。
古楽 ピアノ