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ショパン エチュード Op.10-11 の音律聴き比べ動画をYoutubeにUPしました。
https://www.youtube.com/watch?v=gZSIo5U_XaE
ほとんどの8分音符の和音にアルペジオの指示があるという、なかなか極端なエチュードです。常に和音をかき鳴らすので、音律の違いが解りやすい曲でもあります。
ショパンが使っていた音律については、楽譜から読み取ることができるわずかな事しか解っていません。聞き比べしたとしても、結局は個人的な好き/嫌いという話にしかならないのかもしれませんが、3番目のラモーなどでは、より可愛らしさが強調されて、「作曲者がその和音を選んだ意図」のようなものが、より明確になるような気がします。
Op.10-11は、ショパンコンクールを例外とすれば、人前で演奏されることは稀なエチュードですが、人気が無い理由の1つは、平均律との相性の悪さにあるのではないでしょうか。この曲は、全体的には和音を聴かせる曲ですから、「聴衆に聴かせるに値する美しい和音の響き」を楽器が持っている事が前提になっている曲だと思います。その音律は、それ自体が、よく吟味された、芸術作品と言えるレベルのものだったのかもしれません。
古楽 ピアノ