Shigeru Kan-noさん
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このブログ(日記)へのコメント
内容の豊かなコンサートですね!?
でもケルンといえどもたった二回の限度があるとすると・・・
カナリ上のレベルが求められてるというわけでしょうか。。
興味津々です。
2006年09月16日 12時39分10秒
Danke!
ケルンは人工が100万ですね。今回のプログラムは2・3年前に定期でやったし、何回もそれをラジオで流したので入りが悪くなったのでしょう。一昨日の公演も実況生中継でラジオでも流れていたし、ちょっと同一プログラムのやりすぎですね。レヴェルはどうでしょうね?ウイーンやベルリンでは3回の定期演奏会までは客が入りますね。人工はそれぞれ200万と300万ですか。
2006年09月16日 17時17分25秒
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ビチコフ指揮ケルン放送交響楽団演奏会、9月14日
まず最初にデティユの交響曲第二番「ダブル」が演奏された。この作曲家の作品を聴くたびにいつも自分は日本の音楽ホールにいて毎日コンクールの作曲部門か今年の尾高賞受賞作品を聴いているような錯覚を感じる。要するにそれほど音楽語法が似ているわけだが、戦前の日本は諸井三郎などのドイツ流の作曲法が主流だったのに対して、戦後の20世紀の日本作曲界の主流は池内友次郎などを門下を主流とした作曲家達が栄華をきわめたと言って良いだろう。その理由は弟子達の数々のコンクール入賞や尾高賞などへのノミネートなどでそれにつられて後続の若手がその種の語法を引き継いで行った歴史である。自分も当時その一人であったが、もう20年以上も日本の現代作品に接していないので最近はどうなっているか知る由もない。むかしこの曲を「名曲解説全集」に解説を書いた国立の橋本正明氏にあったときこの事実の真偽を確認した事がある。本人はこの作曲家に関して病的なまでに偏愛しているとのことで、自分はこの作曲家がこれほど日本作曲界に浸透している事を当時初めて知った。しかしながらその時も自分はメシアンやブーレーズの研究の優先を怠らなかった。こういう曲を聴くとやはりどうしてもメシアン学派の作品の価値の高さを再認識してしまう。急・緩・急の典型的な交響曲形式、メロディー、伴奏形、クライマックスなどどれを取っても、かえってメシアンの「トゥーランガリーラ交響曲」の独創性の重要さが再認識される。
後半はラヴェルの「ダフニスとクロエ」全曲。この曲はバレエ版をウイーン国立歌劇場でまだ無名時代のロター・ツァグロセック聴いた事があり本当はコンサートよりもバレーに限る。シュトットガルト時代にはホリガーの指揮する放送響でゲネプロに入って聴いた事があり指揮者の徹底的な準備に関心したものだ。WDRの管弦楽は音が最強にさえならなければ、こういうラテン系音楽はドイツのオケの中でもひときわかつひたすら美しく響く。ただし最強音となると楽譜通り最強にしてしまうので、潰れた倍音が増えてしまいドイツの暗黒の音響と化してしまう。要するにウィーン・フィルのような最強に対するごまかし方を知らないためきわめて率直な素朴なオーケストラである。更にユダヤ系ビチコフの指揮なのでズビン・メータのようなどうしても血の混ざった強引な骨の太い表現になってしまう。
第3部の「新日本紀行」のテーマ音楽はこの曲を知るまでは日本人の世界に誇る傑作だと個人的に思っていた。現在は日本のデティユを享受した音楽と同じ地位まで成り下がってしまった。当夜の演奏は当然繊細さを欠き、いかにもマーラー的兼ロシア音楽風でもあるようだ。従ってイスラエル的に砂漠の暑さを感じる反面、北極の寒さも同居しているかのような音楽になってしまった。
以上のプログラムは以前にこの放送局の定期で2回以上やっていたと思われる。自分も実際には訪れなかったが、ラジオ放送で何回か聴いた記憶がある。そのためか聴衆の入りが60%ぐらいであり、どう考えても供給過剰であるとすぐ悟れる。ケルン。フィルハーモニーの音楽会は2回の同一プログラムが限度であると思われる。
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲