Shigeru Kan-noさん
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よく「いっぱい食べないと、・・・(小原 なお美さん)
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コンサー
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友人と行くつもりのコンサート・・・(nyankoさん)
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Ito_orc
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ピアノ20年ほど習ってました・・・
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ミルキー
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自分では楽器は演奏でません。・・・
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ユウさん
はじめましてユウです。ピアノ・・・
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【来日4
0周年記
念】ミシ
ェル・・・
現代フランスを代表する巨匠ピ・・・(Ito_orcさん)
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シャルル
さんのお
墓参り
令和5年2月20日にシャル・・・(歌の翼さん)
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アトリエ
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横浜にある木管楽器専門店です・・・(星のジュウザさん)
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いつものように音大で午後5時からのアルバン・ベルク弦楽四重奏団(SQ)門下のコンサートに行く。彼ら弟子達はどう考えても先生より上手いので自然に足が行く。どうりで今回も満員の入り。席取りも毎回厳しくなってきた。シュトットガルト時代はメロス(SQ)門下のコンサートに、彼らは現代音楽は絶対やらないというので、ほとんどいかなかっらのでその罰かもしれない。先頭のアトス・トリオのチェロは顔を一見しただだけで天才音楽家の様子をしている。ベートーヴェンの変ホ長調作品70の第2だったげど、態度や顔の通り彼はソリストとしてもベルリン・フィルでも通用する。十中八九どこかのコンクールの入賞者であろう。
と書いてしまうと後発のバドケSQが演奏前から期待が持てない。バドケとは「アルディティSQ」のように小柄なコンサートマスターのヘーザー・バドケ嬢から来ているようだ。要するに彼女のSQだ!ショスタコーヴィッチの第10番イ長調だったが、この曲そのものが最初から余り技巧的ではない。しかし第二楽章のアレグレット・フリオーゾで様相が一変する。この人たちの弾けること言ったら上手い事、やっぱりここに来て良かったと思うのは自分だけではないはず。この曲一曲とはもったいない。休みを挟んで又アトス・トリオ。チェロのシュテファン・ハイマイアーはここでも確認済み。このコンサートのどこを録音してCD化してもどこでも立派に通用すると思う。
午後8時からはお馴染みのケルン放送局での現代音楽のコンサート。今回のゲストはノルウエーのチカーダ・アンサンブル。1973年オスロ生まれのエイヴィンド・ブエーネの外国でファニフォーらにも学んでいるが、「可能な都市たち」は北欧的な色合いが濃い。1957年オスロ生まれのロルフ・ワリネンもカリフォルニアで学んでいる。「The Age of Wire and String」は北欧的なよりもそういったアカデミズムが全面に出てきた作品。北欧はフィンランド以外の現代音楽は日本のように特に過保護ではないのでこういう作曲家を聴くのはかなり貴重だ。
後半はカローラ・バウクホルトの繰り返しだけの「燃料」(1965)とちょっと特殊奏法的に進化した「楔」(2000)。後者は音楽のことよりも譜面の音符を指すのではないかと直感的に思った。
次のコンサートは10時から。「トリオ・レッシェルシェ」のように名を変えて「チカーダ弦楽四重奏団」。1954年オスロ生まれのセシーリエ・オレはパリにも留学。「Praesens Subitus」は文字通りSubitoの忙しい作品。佳品。ベント・セレンセンは1958年生まれのデンマーク人。「Tha Lady of Sharott」はおとなしい作品。そう言えばこの国も現代音楽には冷たい。だから貴重な音楽だ!3曲目はジェームス・ディロンの第三SQで最初から一番聴きたくない曲。全四楽章は予想が当っていた。イギリス・アカデミズムにダルムシュタットの出すぎであろうか、そこのアカデミズムもついでに付加された形の音楽。何の発見も新鮮味もない曲。最後はジョン・ゲージの四部からなる弦楽四重奏曲。今は戦前と違ってケージとなると、どこの聴衆も真面目に音を一個一個噛み締めるように聴くようになった。そうしてこの曲の良さが始めて「わかる」!当時作曲者臨席でもわからなかったのが現在では嘘のようだ!
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲