Shigeru Kan-noさん
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このブログ(日記)へのコメント
2007年04月01日 08時06分25秒
現代曲で残るのは1%ぐらいかもしれませんが、それを委嘱して初演することはそこの土地にとっての大きな財産になります。Wienなんかその典型的な例ですね。古典派の当時500人の作曲家がひしめいていましたが残ったのはHaydn・Mozart・Beethovenぐらいですね。あとはほとんど滅びてしまった。でも今でもWienが音楽の都なのはそれらを初演した多大が犠牲があったからです。
2007年04月01日 16時54分32秒
2007年04月11日 22時19分18秒
そうですね、こちらの人の拒否反応は日本の聴衆より酷いです。調性音楽が余りにもありすぎるので脳に硬く染み付いているのですね。日本は更に邦楽などもありますしクラシックの調性感もそれほど強い物ではありません。ある意味で不徹底で育つので新しい音楽も大暴れするほどの事件はないようです。まあでも聴衆は冷たいですね。わかったのかわからないのか反応がないです。
2007年04月12日 06時12分35秒
海外でさえ、反応が無いんですか!それは意外でした。外人さんは自己主張が強い、っていうイメージがありましたので、現代音楽に対しても 好き・嫌い を主張するのかと思いきや。。。
やっぱり、わからないのかも。性急に審判してしまって後から訂正するより、とりあえずコメントを差し控えてるのかも☆
2007年04月14日 22時52分17秒
Museの新参者です。こんなにハードなブログをこのSNSで読めるとは思っていませんでした。
私はただの元好事家=ど素人なのでコメントなど付けようもありません
が、緊張感が伝わってきます。
で、些細なことで申し訳ないのですが、
> カーターは1980年代まではどの本にも載ってなく無名に極めて近かった。
1967年刊の柴田南雄著『西洋音楽史4 印象派以後』(音楽之友社)に、ブーランジェ門下として記されています。今確認しました。
尤も、名前だけの紹介も同然なので「無名に極めて近かった」のはその通りなのでしょう。記憶の曖昧さのよく分かる事例でした。
この本はローティーンの頃、むさぼるように読んだ一冊です。
初コメントにつまらない話で申し訳ありませんでした。
ところでサイトを拝見しました。ちょっとクラクラしましたが(笑)。
今日はキツいので、後日試聴させてもらいます。
尚、私の始めたばかりのブログは「ゆるい」ので、読まないで下さい。(自爆)●〜*
2007年04月15日 03時19分03秒
ゆりさん:
調性音楽の享受が楽な分だけそれだけにのめりこみやすいです。それだけで年を取ると無調などの音楽が全く受け付けられなくなるのですね。現代音楽は若いときから親しまないと一生楽しめなくなってしまいます。
2007年04月15日 17時05分23秒
とっちさん:
僕の書くのはちょっと硬すぎるのでコメントが少ないのですが、質を保つためにこのままにしておこうと思います。
そのカーターですが、1967年刊の柴田南雄著『西洋音楽史4 印象派以後』(音楽之友社)にあるという事は、僕もその本を持っていたのですが、ここに持ってこなかったので昔読んでもすっかり忘れてしまったのですね。ブーレーズの録音によってメジャーとして出てきたのは確かです。外の本にはほとんど無かったような気がしまし。1908年生まれはメシアンが代表格でその後は普通はダルムシュタット三羽鳥とケージが多いですね。
そういわれるとブログを読んでコメントしたくなります。ご覚悟を!(笑)
2007年04月15日 17時12分17秒
硬いけど非常に面白く読めます。柔らかいけど面白くない文章は掃いて捨てるほどあります。
柴田南雄氏は博覧強記の印象が強くありましたね。
偏りが少なく、非常に良く全体像が見えている感じでした。当時、あのような本を書くに最も相応しい人物だったのでしょう。
70年代に、高橋悠治氏がトランソニックを結成した時、当時既に長老の感があった柴田南雄氏を口説いてメンバーに加えているくらいですから、重鎮という言葉が相応しかったのだろうと想像しています。
ま、メンバーの中では高橋氏が一番若かったし、他のメンバーの世代が近かったので、最年長者を入れることで、力のバランスを取る意図があったかとは思いますが。
2007年04月16日 00時12分50秒
所謂北ヨーロッパ:英語=オランダ語=フラマン語=ドイツ語圏はオペラのレパートリーシステムにも見られるように音楽に関しては積極的に仕事をしています。所謂南ヨーロッパ:ラテン語圏はオペラのスタジオーネシステムに見られるように怠け者が多いです。それでも比較的良いのがフランスとイタリア語圏です。伝統のせいでしょう。でもルクセンブルクやベルギー・スイスのフランス語圏はやはりダメです。フランスはいつもプライドが強くてEU議会の票数でもドイツより人口が遥かに少ないのに同じ10票持ってますね。音楽も美術も似たようなとこがあります。良くわかんないのがシラクの言う「フランスの特別な事情」だそうです。最近だとエアバスがそうですね。なんでもかんでもフランスの方が良いそうでリストラはドイツだけがすべきだとデモしてますね。
僕も東京時代は柴田さんを追い掛け回していましたね。書いた音楽の文章を見て見貰った事はあるのですが肝心の作曲はないです。あの「印象派以後」は音楽史の推薦書籍物でした。僕も凄く評価していました。
2007年04月16日 03時46分59秒
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この公開プローベはいつものように3月29日の12時半からあったが、その日はボンにだけいたのでいけなかったので30日の本番だけ行く事になってしまった。
現代物曲のみを集めた演奏会で、正味一時間余り。客が2000人の半分しか入らないので30日一回だけのFM実況中継付きである。
指揮者のエミリオ・ポマリコは最近良くこのシリーズに出場するが、棒自信はたいした上手くないので、よほど良い練習をして言うと思われるが、プローベをまだ一回も行ってないのでわからない。
例のごとく開演一時間前に今日の初演の作曲家をゲストとする解説があったけれども、これだけではどれが新しいのかはわからない。それぞれの曲の本番にもラジオの生放送もかねてもう一度違った解説がはいるがこれらとあわせてプログラムの解説とあわせると三回聴衆はそれぞれの曲の意図などを知らされるわけである。
第一曲目のエリオット・カーターは1908年の生まれなのでメシアンと同期である。今年99歳で来年100歳を迎えまだ健在である。私たちはブーレーズのCDで親しい。彼以外のCDはほとんど出て来ないところをみると、ブーレーズ本人だけが積極的にこの作曲家を取り上げ宣伝したものと思われる。かろうじて彼の弟子のハインツ・ホリガーやミヒャエル・ギーレンあたりが取り上げるだけである。カーターは1980年代まではどの本にも載ってなく無名に極めて近かった。今回の「ボストン協奏曲」(2002)は約18分かかるドイツ初演で彼にとっては最新作のはずだが、様式的には1970年代とさほど変わっていない。ほとんど特殊奏法のない無調音楽。
次のニッコロ・カステリオーニは1932年に生まれて1996年に死んだミラノの作曲家である。自分にとってはベルリンでかった「小さなクリスマス音楽」(1960)のスコアを予め見ていっただけだが、今回のドイツ初演の「Altisonanza」(1992)は第一から第三楽章までの全曲の演奏と言ってもたかが25分だけれどもあった。メシアン風のピアノ・パッセージがあり、ベリオ風の細かい無調の音の動きもあるが、ハプスブルク家が嘗て支配したミラノの出身だけにあってドイツ風にはっきりした書法を取る。特にその第二楽章は曲の短さと相まってユニークの良さでは他に引けを取らない。第三楽章の楽器ごとの音色の使い分けや整理も見事であった。
休憩の後、今回の初演作品のフランスのブリース・ポセの第四交響曲「Der・Geograph」(2006)が演奏される。事実上のピアノ協奏曲だが、あのフェニスィーのピアノ協奏曲を初演したニコラス・ホッジスが難解な独奏をもった。25分とさして長くもない作品は四管編成の大きな管弦楽を使う。でもホルンはフランス風に4だが他の楽器と同等に二人のテンパニー奏者にありとあやゆる特殊奏法もさせる。ドイツ語もしゃべる作曲者だが音楽はあくまでもフランス風に処理され聴きやすい。なおピアノ独奏はカデンツァがなかった。このあたりが「交響曲」の由来か?
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲